PHP研究所は11月5日、志賀内泰弘著『翼がくれた心が熱くなるいい話』を発売した。これは2010年に経営破たんしたのち、スピード再生を果たした日本航空(JAL)のスタッフが経験した、心あたたまるエピソードを集めたもの。
JALの破綻から再生までの過程には、厳しい現実と努力があったという。多くのスタッフが辛酸(しんさん)をなめた一方で、あたたかい支援や励ましもあった。倒産直後の便に乗るCAがもらった「ありがとう」の手話に関する話や、電話口で泣く顧客とのエピソードなど、16のエピソードが語られている。
「愛のある会社に変わった」
中でも倒産により研修中止、配置転換で地上勤務になってしまったパイロットの卵たちの話では、業績が回復し、再び研修が始まったとき、中断により地上勤務になった卵たちに真っ先に声がかけられたことを紹介。広報が「以前のJALでは考えられない」「愛のある会社に変わった」と語るなど、JAL再生での変化が感じられる一冊になっているとのことだ。
価格は本体1,300円(税別)で224ページ。