ウェブクルーはこのほど、自動車保険の「事故対応」に特化した満足度ランキングを発表した。
同ランキングは、実際に事故で自動車保険を使った人を対象にしたものであり、「総合満足度」をはじめ、「手続きのスピード」や「的確さ」など、保険会社の事故対応に関する満足度をランキング形式で表している。
調査対象は、ウェブクルーが運営する自動車保険見積りサイト「保険スクエアbang! 自動車保険」「ズバット 自動車保険比較」にて見積り依頼を行い、過去5年以内に、自分または家族名義の自動車で保険金支払いを要する事故を経験した人。調査期間は2012年10月1日~9月30日、調査方法はインターネット、有効回答数は2,017件。
その結果、「総合的な満足度」の1位を獲得したのはイーデザイン損害保険(以下、イーデザイン損保)。次いで、2位はセゾン自動車火災保険(以下、セゾン自動車)、3位はチューリッヒ保険、4位はソニー損害保険、5位は三井ダイレクト損害保険となった。
評価の対象には代理店型の保険会社も入っている中、上位を占めたのはダイレクト保険会社だった。中でも、イーデザイン損保、セゾン自動車といった国内損保大手系ダイレクトの評価が高かった。
国内損保大手の東京海上グループから生まれたダイレクト保険会社であるイーデザイン損保は、全ての項目が2年連続で1位となった。同社の事故対応は「1事故1担当者制」をとっており、1人の担当者が窓口となって事故解決にあたる。また、事故の状況報告も、契約者の要望に応じて電話に加えメールでも行っている。そうした事故時のサポート体制や、国内損保大手の東京海上グループならではの事故対応品質が、実際に事故対応を経験した契約者に高く評価されている結果となった。
また、損保ジャパングループのダイレクト保険会社であるセゾン自動車も、本ランキングでは、6項目中4項目で2位となっている。同社も、損保ジャパンと提携した全国の損害サービスネットワークを活用するなど、国内損保大手の強みを生かした事故対応を行っている。
ダイレクト保険会社は、「顔が見えない」という消費者の不安を払拭すべく、各社事故対応サービスに力を入れているが、その中でも歴史ある国内損保大手系ならではの事故対応品質が満足度に影響を与えていることがうかがえる。
自動車保険は、実際に事故が起こらないとその対応品質がわからないため、保険会社選びが難しいという消費者は多い。そうした消費者にとって、このようなランキングは、保険選びのひとつの参考になるであろう。