日野自動車は13日、東京ビッグサイトにて20日から開催される『第43回東京モーターショー2013』に、世界初公開となる小型EVコミュニティバスのコンセプトモデル「ポンチョ・ミニ」、外部給電機能を備えたプラグインハイブリッドバス「メルファ プラグインハイブリッド」、さらに先進安全技術を搭載した大型観光バス「セレガ」など6台を出展すると発表した。
同社は、出展テーマを「あしたをはこぶ、世界のあなたへ」とし、物をはこび、人をはこび、世界中の人々の暮らしを支えている日野車たちを、商用車に触れる機会の少ない来場者にも分かりやすく紹介し、環境にやさしい商用車のこれからのあり方についても提案するとのこと。
ポンチョ・ミニは、コンパクトな車体で市街地を機敏に走る、小型コミュニティバスのコンセプトモデル。電気モーターで走行するため、静かで走行中の排出ガスはゼロ。さらにEVならではのコンパクトなパワートレーンによるFF(前輪駆動)方式を採用し、バッテリーを床下に収納することでフラットな超低床を実現。ベビーカーや車椅子でも乗り降りしやすく、大きな荷物も楽に積み込める。
メルファ プラグインハイブリッドは、中型バス「日野メルファ」をベースにハイブリッドシステムと大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、外部からの充電にも対応。市街地や短距離走行ではEV走行、長距離や登坂時にはハイブリッド走行が行える。外部への給電機能も備えており、燃料を補給することで長時間継続して給電可能。燃料タンク1充填(100L)の軽油では、体育館の照明を30時間程度点灯できる。展示車は、平常時には走る診療所、万一の際には非常用電源として活用が可能な「移動診療車」仕様。
セレガは、最新の安全技術を搭載し、快適で安全な旅を演出するという大型観光バス。前走車に対する追突を回避することも可能な、進化した「PCS」(プリクラッシュセーフティ、衝突被害軽減ブレーキ)、自車線を逸脱しそうになると警報する「車線逸脱警報装置」、さらにドライバーの顔の向きや眼の開閉状態を検知して注意力低下を警報する「ドライバーモニター」を搭載している。
そのほか、ポンチョ・ミニにも応用している小型EV商用車プラットフォームの原寸大モデルや、低燃費で環境に優しい小型トラック「デュトロ ハイブリッド」の海外仕様車、積載量35トンの超大型ダンプトラック「HINO700シリーズ 鉱山用超大型ダンプ」、ダカールラリー2011で菅原義正ドライバーがステアリングを握り、完走を果たした「日野レンジャー ダカールラリー2011参戦車」が展示される。