NECパーソナルコンピュータは12日、250gの7型Androidタブレット「LaVie Tab S」(TS507/N1S)を発表した。出荷開始は11月14日。価格はオープンで、店頭予想価格は28,000円前後。同日、記者向けに開催した製品内覧会で展示されていた「LaVie Tab S」を写真で紹介していこう。

「LaVie Tab S」製品内覧会

同社は2013年9月にWindows 8搭載タブレット「LaVie Tab W」をプレミアムモデルとして、同年10月にAndroid搭載の低価格タブレット「LaVie Tab E」をエントリーモデルとして発表しているが、今回発表した「LaVie Tab S」は、その中間のメインストリームモデルに位置づけられる。

LaVie Tab S。OSはAndroid 4.2、プロセッサはクアッドコアCPU「MT8125」(1.2GHz)、ストレージが32GB、メモリが1GB。250gの軽さを誇るタブレットだ

女性の手でも背面からつかんで持つことができる

本体厚は7.9mm。紙のメモ帳を持っている感覚に近い

展示会にはLaVie Tab Eの10型モデル(左)と7型モデル(中央)、Windowsタブレット「TW710」(右)も並んでいた

「LaVie Tab S」は、OSにAndroid 4.2、プロセッサにクアッドコアCPU「MT8125」(1.2GHz)を搭載。ストレージは32GB、メモリは1GB。本体サイズはW116×D191×H7.9mmで、重量は約250g。例えば7型のAndroidタブレット「Nexus 7」は約290gなので、40g軽い。「Nexusシリーズは競合にはなるが、例えばNexus 7より軽く薄く、"NEC"のブランドもある」(現地解説員)ことがアドバンテージとなる。

店頭予想価格は28,000円前後。同社資料によると国内タブレット市場の価格別割合は30,000円未満が多数を占める(GfK Japan調べ)ため、「30,000円未満」という価格帯を目指したという。

「解像度やCPUなどを調整してこの価格で提供できた。『LaVie Tab E』はタブレットを初めて買う人を想定したエントリーモデルだが、『LaVie Tab S』は具体的に利用シーンを想定してタブレットを選ぶユーザーを想定している」(同解説員)。

なお、バッテリ容量は3,450mAh、駆動時間はWeb閲覧時で約8時間、ビデオ再生時で約6時間となる。

本体内部。右側が3,450mAhのバッテリで、こちらも非常に薄い

バッテリを装着した様子

7.9mm厚の本体はほぼ平たい形状だが、持ちやすさを考慮してエッジ部分のみアーク状に曲がっており、女性の手でも片手で掴むことができる。液晶は5点マルチタッチ対応7型ワイドWXGA(1,280×800ドット)IPS液晶で、116mmの狭額縁を採用した。

背面素材はファブリック調テクスチャで"布"の質感を意識した。この素材はレーザー加工の金型を用いたもので、レノボ・ジャパンと共同開発したもの。これと近い素材がレノボのAndroidタブレット「YOGA TABLET」でも採用されているという。

背面の素材は高級感を意識したファブリック調テクスチャを採用。ロゴ部分はわずかにヘアライン加工がなされているようだ

3.5mmイヤホンジャックは上面に搭載。なお側面には電源ボタンと音量ボタンのみを備える

160万画素のフロントカメラ(左)、500万画素のリアカメラ(AF対応)を備える(右)。なお、その他の仕様はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0、MicroUSB×1、内蔵モノラルスピーカー、内蔵マイクなど

「LaVie Tab E」7型モデル(TE307/N1W)と比較。液晶サイズは同等だが、LaVie Tab Eは本体厚が8.7mm、重量約350gとなる

9月発表のWindows 8搭載タブレット「LaVie Tab W」(TW710/M1S)を皮切りに、今夏から冬にかけ、一気に「LaVie」ブランドのタブレット製品が出揃った印象だ。「LaVie Tab S」の出荷予定は11月14日。同社広報担当は「(10月中旬に発売した)『LaVie Tab E』が好調で、直近一週間での市場シェアは自社タブレット製品全体で9%。今回の『LaVie Tab S』でさらにシェアを伸ばし、タブレット市場で存在感を出したい」とコメントした。