NECディスプレイソリューションズは11月12日、業務用液晶ディスプレイの新モデルとして24時間の連続稼働が可能な高耐久モデル「Pシリーズ」5機種と、32型のエントリーモデル「MultiSync LCD-V323」を発表した。27日より順次出荷を開始する。

すべてのモデルでフルHD(1,920×1,080ドット)の解像度を備えるほか、スピーカーを搭載。音声付きのデジタル広告に対応するほか、デジタルサイネージ以外に、テレビ会議用モニタなどの用途で活用できる。

高耐久モデル「Pシリーズ」

S55型「MultiSync LCD-P553」

高耐久モデル「Pシリーズ」からは、80型「MultiSync LCD-P801」、70型「MultiSync LCD-P703」、55型「MultiSync LCD-P553」、46型「MultiSync LCD-P463」、40型「MultiSync LCD-P403」の5モデルをラインナップ。新たに80型モデル(LCD-P801)を追加することで、デジタルサイネージ市場における大画面ニーズに対応する。

白色LEDバックライトを採用することで消費電力を削減と薄型化を実現。従来モデルとの比較で70型(LCD-P703)の場合約72%、46型(LCD-P463)で約26%の消費電力削減に加えて、本体は70型で約56%、40型で約35%薄型化した。

複数の入力信号を切り替えるスピードの変更や設定変更のワイヤレス化などの新機能を搭載。入力信号の切り替え速度は、用途に合わせて「通常」「高速」「スーパー」の3種類から選択可能で、「スーパー」モードでは切り替え時の黒画面も視認できないほど高速で切り替えられるという。すべての映像信号はDisplayPortから出力可能で、最大100台までのデイジーチェーンが可能。

設定変更のワイヤレス化としては、ディスプレイ本体にNFCセンサを内蔵し、NFCに対応したスマートフォンやタブレットPCをかざすことで、ディスプレイの電源がOFFの状態でもディスプレイの設定情報や動作ログの読み出しと書き出しが行える。

このほか、周囲の明るさに合わせて輝度を自動的に調整する外光センサモード、OPS規格に準拠したオプションスロットのほか、別売りで人感センサ内蔵のリモートコントロールキットを用意する。

インタフェースはDisplayPort×1、DVI-D×1、D-Sub×1、HDMI×1、RS-232C、10/100BASE-T対応有線LAN、ステレオミニジャックなど。スピーカーの出力は10W+10W。

MultiSync LCD-V323

MultiSync LCD-V323でも白色LEDバックライトを採用。従来モデルとの比較で約43%の消費電力を削減する。

OPS規格に準拠したオプションスロットを搭載。オプションスロットにスロットイン型のディスプレイコントローラを装着すれば、クライアントPCを使わない省スペースでの設置が可能だという。

インタフェースはDisplayPort×1、DVI-D×1、D-Sub×1、HDMI×1、BNC×1、コンポジット入力/Sビデオ入力/コンポーネント入力(それぞれ排他仕様)、RS-232C、10/100BASE-T対応有線LAN、ステレオミニジャックなど。スピーカーの出力は8W+8W。