「ご家庭で料理をする(ご自分やご家族の食事を作る)ことはありますか」

インターネット調査会社のマーシュは、1都3県在住、20代~40代の既婚男性460名を対象に、家庭の食に対する関わり方やこだわりについてのアンケートを実施し結果を公開した。調査期間は10月18日~10月25日。

家庭で料理をする男性は75%

家庭で料理をすることがあるかを聞いた質問では、家庭で料理をすることが「ある」と答えた男性は、「ごくまれに料理をする」も含めると、75.8%に上った。また、家庭で使う食品や食材を自分が購入することがあるか、という設問では、過半数の56.3%の男性が、週1回以上の頻度で購入するという結果になった(家族の付き添いで行く場合も含む)。

8割近くの男性が「夫婦で食の好みが合っている」

「ご家庭での食事についての好みや考え方は、食材選び、献立(メニュー)、味、食事のスタイルなど総合的に見て、ご夫婦の間で合っている方だと思いますか。」

続いて、"家庭の食事"についての好みや考え方が、夫婦の間で合っていると思うかどうかを尋ねたところ、8割近い78.3%の男性が「合っていると思う」と回答した(「合っていると思う」(25.9%)、「まぁ合っていると思う」(52.4%)の合計)。また、前問の回答結果と比較すると、食品・食材の買い物をする頻度が高い男性ほど、「合っていると思う」と答えた人の割合も高いことがわかった。

「合わないと思う」と回答した男性に、合わないと思う点を具体的に書いてもらったところ、和食派/洋食派、肉派/野菜派、味付けの濃淡といった、基本的な好みの違いを挙げた男性が多く、中には「妻の嫌いな食材は食卓に出ない」という回答もあったという。

約半数が食品や食材へのこだわりアリ

「あなたは、ご家庭で食べる(使う)食品や食材について、何かこだわりはありますか」

家庭で食べる(使う)ための食品や食材について、男性が何らかのこだわりを持っているのかどうかを聞いてみたところ「こだわりがある」と答えた人は47.6%で、5割弱となった。そのうち「こだわりがある」は9.3%、「ややこだわりがある/ものによってはある」が38.3%となった。ほぼ同じ割合になったのが「あまりこだわりはない」(39.3%)で、「こだわりはない」と答えた人は13.0%だった。

また、食品・食材の購入頻度の回答別で比較してみると、購入する頻度が高い男性ほど、「こだわりがある(計)」と答えた人の割合が高くなった。週2~3回以上の頻度で食品・食材を購入する男性では、約3人に1人(67.0%)が何らかのこだわりを持っていると回答したが、まったく行かないと答えた男性ではわずか5.3%で、「こだわりはない(計)」が9割を上回った。

こだわるポイントとして書かれた回答は、「国内産を選ぶ」「地産地消を心がける」といった産地に関するものと、「無添加」「保存料が入っていないもの」といった成分に関するものが多くを占めた。オリーブオイルや醤油、味噌など、特定の商品についてこだわりを持つ男性も見られた。

「結婚後も仕事を続ける女性が増える中で、スーパーで食材の買い出しをしたり、仕事後に家族の食事を作ったりする男性が徐々に増えるなど、家庭の食への夫婦の関わり方は、今後さらに多様化していくのでは」と調査ではまとめている。