日産自動車は11日、横浜市の日産グローバル本社ギャラリーにて、新型「スカイライン」発表披露会を開催した。「第43回東京モーターショー2013」にも同車が出展される。

日産グローバル本社ギャラリーにて披露された新型「スカイライン」

発表披露会にて登壇した日産副社長、西川廣人氏は、13代目となる新型「スカイライン」について、「主戦場はLクラスセダン市場。従来のポジションを脱し、輸入車に対抗するため、より高機能・高品質なセダンをめざします」と述べた。今回のフルモデルチェンジで、パワートレインに日産独自の1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステム「インテリジェントデュアルクラッチコントロール」を採用。システム最高出力268kW(364ps)の加速性能と、18.4km/リットル(JC08モード)の燃費を両立させている。

日産が海外で展開する高級車「インフィニティ」のエンブレムを装着したのも特徴だ。「スカイラインはV35型(11代目)以来、『インフィニティ』モデルとしてグローバルに販売しています。V37型(新型スカイライン)も、日本を含めたグローバルな高級車市場でさらなる飛躍を遂げるべく、『インフィニティ』ブランドの主力モデルとして開発されました。グローバルでプレミアムなセダンであると約束する意味で、インフィニティバッチを装着しています」と西川氏は説明した。

発表披露会では、ヴァイオリニストの寺井尚子さんらによる演奏も披露された

同車ではその他、ステアリングの動きを電気信号に置き換え、タイヤを操舵するシステム「ダイレクトアダプティブステアリング」や、時速70km以上での高速走行時、車線(白線)に対する車両の向きをカメラが検知し、タイヤの角度と操舵反力を微調整する技術「アクティブレーンコントロール」を採用している。BOSEサウンドシステムを全車にオプション設定するなど、車内での快適性も高めた。

新型「スカイライン」(V37型)は、2WDの「350GT HYBRID」「350GT HYBRID Type P」「350GT HYBRID Type SP」、4WDの「350GT FOUR HYBRID」「350GT FOUR HYBRID Type P」「350GT FOUR HYBRID Type SP」の計6グレードを展開し、価格帯は449万6,100~553万7,700円。2014年2月末に全国一斉発売し、販売目標台数は月間200台。なお、V36型「スカイライン」について、「250GT」「250 Type S」「250GT FOUR」の3グレードは継続販売とされ、価格は299万400~349万200円に改定される。

新型「スカイライン」を展示する誕生イベントも開催を予定している。11月12日から12月1日まで、横浜市の日産グローバル本社ギャラリーで8台、都内の日産銀座ギャラリーで2台が展示される。また、東京ビッグサイトにて11月23日から一般公開される「第43回東京モーターショー2013」への出展も予定されているとのこと。

新型「スカイライン」発表披露会

新型「スカイライン」外観・内装イメージ