三菱UFJフィナンシャル・グループの(以下MUFG)子会社である三菱東京UFJ銀行は7日、Bank of Ayudhya Public Company Limited(以下アユタヤ銀行)の株式の過半数以上の取得を目指し、1株あたり39タイバーツで株式公開買付(Voluntary Tender Offer-VTO)(以下同株式公開買付)を開始したと発表した。
三菱東京UFJ銀行はアジアにおける総合的な商業銀行プラットフォーム構築の一環として、GE Capital International Holdings Corporation(以下GEキャピタル)と、GEキャピタルが保有するアユタヤ銀行の株式に関する株式応募契約(以下同契約)を締結し、関係当局の承認、アユタヤ銀行の株主総会決議の取得、その他の諸条件が充足されることを条件として、同株式公開買付を実施することを7月2日付で発表。その後、同株式公開買付の実施に必要な諸条件がすべて充足されたため、三菱東京UFJ銀行は7日より同株式公開買付を開始した。
なお、GEキャピタルは、同契約に従い、保有する全てのアユタヤ銀行株式1,538,365千株(発行済株式総数の約25.33%)につき、同株式公開買付に応じるという。同株式公開買付の完了をもって、三菱東京UFJ銀行はGEキャピタルに代わりアユタヤ銀行の大株主となり、既存大株主であるRatanarak Group(ラタナラック家を中心とする株主グループで合計で発行済株式総数の約25%を保有)とともに、アユタヤ銀行の更なる発展を主導していくとしている。
また、三菱東京UFJ銀行は、アユタヤ銀行の株式取得に関連し、タイ中央銀行による規制(OnePresence Policy)に従い、アユタヤ銀行との間で同株式公開買付後の三菱東京UFJ銀行バンコック支店とアユタヤ銀行の統合に関する支店統合契約(Conditional BranchPurchase Agreement)を締結したことを9月18日付で発表している。
アユタヤ銀行の株式取得および子会社化による、MUFGおよび三菱東京UFJ銀行の業績への具体的な影響額については、必要に応じて適切な時期に公表するとしている。