IDC Japanは11日、日本国内における2013年第3四半期(7~9月)のクライアントPC出荷台数を発表した。ビジネス市場が前年同期比プラス21.3%の259万台、個人向け市場が同マイナス24.6%の120万台、全体では同プラス1.7%の379万台となった。全体の出荷台数が前年同期比を上回るのは2012年第1四半期(1~3月)以来、6四半期ぶりのこと。

Windows XPのサポート終了を2014年4月に控え、ビジネス市場における買い替え需要が引き続き強く、前年同期比で20%を超える成長率を記録した。その一方で、個人向け市場の不振が慢性化しており、6四半期連続で前年同期比マイナスに。IDC Japanでは、Windows XP絡みの買い替えはいわば需要の先食いであり、各PCベンダーはその特需が終わる2014年4月以降に向けて戦略を見直す必要があるとしている。

■2013年第3四半期 国内クライアントPC出荷台数 上位5社シェア実績値

出典:IDC Japan

シェア上位5社の順位では第2四半期に5位だったHPが、デルと東芝を抜いて3位に上がっている。同社はビジネス市場で前年同期比プラス29.4%、個人向け市場では同マイナス45.8%と大きく落ち込んだが、全体で同16.6%増と二桁成長を達成した。また、デルは順位を一つ下げたものの、全体で同33.8%増と高い成長率をみせている。

上位5社の順位とシェアは、1位がNECレノボグループでシェア26.4%、2位が富士通で同20.0%、3位がHPで同11.1%、4位が東芝で同11.0%、5位がデルで同10.7%だった。これら5社の対前年成長率は下表のとおり。

■2013年第3四半期 国内クライアントPC出荷台数 シェア上位5社 対前年成長率

メーカー名 個人向け ビジネス向け 全体
NECレノボグループ - 23.6% + 15.6% - 0.8%
富士通 - 14.4% + 18.1% + 9.1%
HP - 45.8% + 29.4% + 16.6%
東芝 - 29.5% + 14.6% - 5.8%
デル - 12.3% + 43.7% + 33.8%