「みんなは何を基準にオフィスプリンターを選んでいるの?」オフィスプリンター選びのポイントがわからないあなたの疑問をマイナビニュースが大調査。読者アンケートを通して見えてきたプリンター選びのコツをご紹介します。

この読者アンケートは、マイナビニュースがメール会員を対象に10月に実施。有効回答は522件となっています。

多くのユーザーがオフィスプリンターで重視するポイントは3点

初めに、「オフィスプリンターで重要視するポイントは何か」との設問では、74.1%の回答者が「印刷速度」を重要視していることがわかりました。続く2位は「印刷品質(画質)」で54.8%となっていることから、印刷速度が飛び抜けて重要と考えられていることが分かります。

オフィスプリンターで重要視するポイントは何か

3位は「購入価格・ランニングコスト」で45.0%となっており、その他項目はいずれも20%未満。つまり、「印刷速度」「印刷品質(画質)」「購入価格・ランニングコスト」に絞ってオフィスプリンターを選ぶと、効率良く選べるようになるのです。

例えば、前回の「オフィスプリンターはこう選べ!!ビジネスに必要なプリンターのポイントとは!?」のコラム記事で触れたプリンターを比較すると、印刷品質の比較は難しいものの、購入価格・ランニングコストの面で小型インクジェット機のエプソン「PX-1700F」やブラザー「MFC-J6970CDW」などが筆頭候補に挙げられることがわかります。

デジタル機器はメーカーにこだわる人が多いイメージを持っている人もいらっしゃると思いますが、このアンケートではメーカーを重要視する人はわずか11.7%。コンシューマー市場で二強と呼ばれているキヤノンとエプソンだけではなく、ブラザーやOKIデータ、リコーなども選択肢に入れてみるのも良いのかもしれません。

オフィスプリンターの印刷サイズはA3まで必要

「オフィスプリンターの印刷サイズはA3まで欲しいですか」との設問では、A3サイズまで欲しいとの回答が81.6%に達しました。図面や大判の写真印刷として需要のあるA3は、ビジネスの現場においては必須のサイズと言っても過言ではないのかもしれません。

オフィスプリンターの印刷サイズはA3まで欲しいですか

オフィスプリンターで主に印刷する色は拮抗

「オフィスプリンターで主に印刷する色は何ですか」との設問では、「白黒」が54.8%、「カラー」と「両方」との回答が計45.2%となりました。白黒しか利用しないオフィスがある一方で、営業用資料といったカラー印刷が必要なオフィスも多く存在する時代。「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、白黒だけではなく、カラー印刷もできるプリンターを導入することで、いざという時に対応できるのではないでしょうか。

オフィスプリンターで主に印刷する色は何ですか

印刷枚数に見合ったプリンターを導入している?

回答者全体の43.1%に当たる225名は大型コピー機を導入しているオフィスで働いています。ただ、そのうち35%にあたる80名のオフィスでは、1カ月あたりの印刷出力数は100枚に満たないそうです。大型コピー機は、購入価格やリース費用が高額になるため、100枚に満たない印刷数では高コスト体質になってしまいます。最初に触れた小型インクジェット機の導入を検討してはいかがでしょうか。逆に、月間1000枚以上のハイペースで印刷を行う場合には、大型コピー機の方が安価に済む可能性があります。

現在利用しているオフィスプリンターは何ですか

あなたはオフィスプリンターで1カ月に何枚出力しますか

オフィスプリンターで不満を感じる点は「紙詰まり」

オフィスプリンターで多くの人が不満に感じていることは「紙がよく詰まる」でした。プリンターの永遠の課題ともいえる紙詰まりは、購入してみないとわからない点も多いのが難しいところです。その他では、「印刷速度が遅い」が33.0%、「ランニングコストがかかる」が29.1%で上位にランクイン。この2点は、先ほどから取り上げているプリンター選びのポイントでもあるので、選択肢を絞るのに都合が良いかもしれませんね。

オフィスプリンターで不満を感じる点は何ですか

プリンターに付けて欲しい機能はスキャナーが圧倒的

プリンターに付けて欲しい機能機能としては「スキャナー」とする声が圧倒的に多い結果となりました。当然ながら、専用機の方が読み取り速度は早いものの、設置スペースの制約などもあるのだろう。そうなると、プリンターと一体化している大型コピー機やインクジェット複合機を選ぶのがベストといえる。

ほかには「ホチキスで閉じる簡易製本機能」や「印刷タスク別の選別機能」「印刷タスクの履歴閲覧機能」といった、すでに実装されている機能も多く挙げられていました。これらの機能は大型コピー機に搭載されているケースが多く、ここでは本体サイズの大きさがメリットとして生かされているといえるでしょう。

また、一風変わった要望では「匂いを付けて欲しい」や「誤字脱字確認機能」「音声認識機能」といったものもあり、ユーザーがプリンターに期待する機能は果てしないようです。

読者の意見をまとめると…?

読者の意見をまとめると以下のような条件でプリンター選びを行うと、オフィスに最適なプリンターを選ぶことができそうです。

  • 導入費用と1枚あたりの印刷費用のバランス

  • A3サイズを印刷、スキャンできるオフィスプリンター

  • 月間の印刷枚数が少ない場合は小型インクジェット複合機、膨大な場合は大型コピー機

  • スキャナー機能など、必要な機能が一通り揃う複合機を選択するのが無難。「ホチキスによる閉じ込み機能」などの特殊用途は大型コピー機も選択肢に

プリンターはビジネスに欠かすことのできない重要なデバイス。数年間付き合っていくことになる"相棒"選びの参考にしてくださいね。