佐々木蔵之介、深田恭子が共演する映画『超高速! 参勤交代』(2014年公開)の追加キャストが発表され、伊原剛志、西村雅彦、陣内孝則らが出演することが8日、明らかになった。
本作は、第37回城戸賞に入選した土橋章宏氏の脚本をもとに、磐城国(現在の福島県いわき市)の小藩・湯長谷藩が幕府から命じられた無理難題な参勤交代をさまざまな策で切り抜けていく物語。藩主・内藤政醇を佐々木蔵之介が、飯盛女のお咲を深田恭子が演じる。
今回、追加で発表されたのは9人の豪華俳優陣。旅先案内人の忍・雲隠段蔵を伊原剛志、知恵者で口うるさい家老・相馬兼嗣を西村雅彦、幕府の老中・松平信祝を陣内孝則、刀剣の腕が立つ藩士・荒木源八郎を寺脇康文、槍に秀でるが腹も出ている藩士・今村清右衛門を六角精児、冷静沈着で理屈好きの藩士・秋山平吾を上地雄輔、二刀流の藩士・増田弘忠、八代将軍・徳川吉宗を市川猿之助、江戸幕府の老中首座・松平輝貞を石橋蓮司が演じる。
本作でメガホンを取る本木克英監督は、「個性的なキャラクターを、キャストのみなさんがそれぞれの役割を理解して演じてくれました。時代劇の楽しさと力強さがつまった作品になるでしょう」と自信たっぷり。雲隠役の伊原は、「この作品はスピード感がすごくありますが、その反面、福島弁の方言が必死だけどのんびりしている不思議な空気を作っています」と現場の雰囲気を伝え、「クライマックスの大立ち回りも朝から晩まで一週間近くかけてみんなボロボロになりながら撮影し、迫力のある画になっていると思います」と手応えを感じている様子だった。
一方、本作では悪役となる陣内は、「大変でしたけど、この人物の中にも一部の理はあり、チャーミングなキャラクターになっているので、とても楽しかったです」と撮影を振り返る。殿様の決断を形にしていくナンバー2の家老・相馬を演じた西村は、「ナンバー2というのはどんなに大変で、しっかりしていないと藩も成り立たないと強く感じました」と実感したようで、「 時代劇は無限の可能性を持ち、面白いということを、この作品を通して多くの方に再認識してもらえたらうれしいです」とアピールしていた。