「島唄」などで知られるロックバンド・THE BOOMのボーカル・宮沢和史が、頸椎(けいつい)症性神経根症の治療のため11月からの約4カ月間、歌手活動を休止することが分かった。7日、所属事務所が発表した。

頸椎症性神経根症の治療のため約4カ月間、活動を休止する宮沢和史

所属事務所によると、宮沢は数年前から首の痛みに悩まされながら活動を続けてきたという。ここ数カ月で症状が悪化したため、専門医のもとで精密検査を受けたところ、「頸椎症性神経根症(頸椎の変化によって脊髄から外へ出てきた神経根が圧迫されるために、首から肩、腕、指先にかけてしびれや痛みが見られる症状)により静養および手術が必要」と診断された。

宮沢本人は、活動を続けることを希望していたが、来年5月21日にデビュー25周年を迎えることもあり、家族や事務所スタッフとの話し合いを重ねて休止を決意。所属事務所は、「一日でも早い回復を目指して治療に専念し、万全の態勢で来年の活動に備えることが、応援して下さるファンの皆様の気持ちに応えるためにも重要なのではないかとの結論に至り、やむを得ずライブやレコーディングなどの歌手活動の一時休止を決断致しました」としている。

このことを受け、宮沢もコメントを発表。「長年走り続けた無理が知らぬ間に蓄積していたのでしょうか、ここへきて、身と心がガタガタと軋(きし)み始め、悲鳴を上げるようになってしまいました」と説明し、「人間としてまだまだ志半ばですが、ここで一旦マイクを置き、自分自身、そして、自分が進むべき音楽の道というものをもう一度見つめ直そうと思います」と心境を伝えた。

そして、「日本列島が緑に染まり始める頃を目標に、もう一度スポットライトを浴びられるよう、しっかりと静養させていただきます」とつづり、「今まで以上に元気な宮沢になって戻ってきます」と呼びかけた。