「子育てに関する関心事から、関心がある上位3項目を選んで下さい」

グローバル・マーケティング・リサーチのイプソスはこのほど、アジア5か国(日本は含まず)において実施した「親の関心事に関する調査」の結果を公表した。同調査は、中国、香港、韓国、マレーシア、シンガポールで、21歳以下の同居する子供を持つ50歳以下の親を対象に、7月16日から25日にかけてオンライン調査で実施し、675名から回答を得た。

韓国が特徴的な結果に

「子育てについての関心事」を、リストから3つ選ばせたところ、上位3項目は「子供の健康」(66%)、「子供に価値観を教えること」(66%)、「子供に基本的な教育を受けさせること」(51%)という結果となった。以下、「良い仕事に就いて経済的に独立すること」(42%)、「社会的な自信を持たせること」(33%)、「学業で優秀であること」(19%)、「幸せな結婚生活を送ること」(18%)、「学業以外の分野で優秀であること」(6%)が続いた。

韓国だけが異なる傾向を見せ、「子供に基本的な教育を受けさせること」(26%)よりも、「子供がよい仕事について経済的に独立すること」(50%)に関心が高いという結果となった。

子育てに関する意見も各国で様々

「子育てに関する項目にどの程度同意しますか?」(上位2段階を回答した割合)

子育てに関する項目について、同意するレベルを5段階で聞き、上位2段階の回答を抽出した。マレーシアでは75%が「自国は子供を育てるのに良い場所である」と回答。一方、韓国ではそう考えている親がわずか17%だった。また、「将来子供に整形手術を受けさせたいと考えている親」は、マレーシアが最も消極的で7%。最も積極的だったのは韓国で、42%の親が賛成すると回答した。

「子供には結婚前に自立した生活をしてほしい」と考えている親は、香港(55%)と中国(65%)が多い結果となった。また、いずれも国でも半数以上が「子供の将来を心配している」と回答。特に、シンガポールでは65%、マレーシアでは72%と、高い割合を示した。