「みそ健康づくり委員会」は全国の20歳から69歳までの男女を対象に、「みそ汁と塩分に関する実態調査」を実施した。調査は10月11日~14日にかけて行われ、1,040名から有効回答を得た。
94%が「みそ汁が好き」と回答
最初にみそ汁が好きか尋ねたところ、93.7%が「好き」と回答した。続いて1日あたりのみそ汁の摂取数について聞くと、男性は0.8杯、女性は0.7杯という結果になった。
次に、みそ汁に対してどのようなイメージを持っているか尋ねたところ、75.1%が「塩分が高いと思う」と回答した。ふだんの食生活で気をつけたいことについての質問では、「塩分を取り過ぎない」と半数以上が回答しており、みそ汁は塩分が高いというイメージも高いことから、みそ汁摂取に消極的であることが推測できる。
みそ汁1杯分の塩分量はわずか約1g
続いて、塩分に対する意識が高い層を対象に、みそ汁1杯に含まれる塩分量について尋ねた。すると、「約1g」と正しい回答をした人はわずか15.3%で、8割以上が間違った認識を持っており、中には正しい回答の5倍以上である「5g」と回答した人もいた。
次に、みそ汁1杯に含まれる正しい塩分量は約1g(1.2g)であることを伝え、それについてどう思うか尋ねたところ、「思っていたより少ない」と66.3%が回答した。その上で今後みそ汁を飲む機会を増やしたいか聞くと、76.1%が「増やしたいと思う」と答えている。
みそ汁摂取と高血圧には関連性なし
10月26日に発表された、共立女子大学教授上原誉志夫先生のみそ汁と塩分に関する最新研究によると、みそ汁の摂取頻度と血圧の間に関係性は認められないという。むしろ、1日1杯のみそ汁を摂取することで、血管年齢を改善する可能性があるなどのメリットがあると報告している。