本田技研工業は7日、埼玉県知事の上田清司氏や地元および政府関係者、取引先等を招き、埼玉製作所寄居工場(埼玉県大里郡寄居町)のオープンハウスを同日に実施したと発表した。同社からは、代表取締役社長執行役員の伊東孝紳氏が出席している。
同オープンハウスでは、人と環境に配慮した「環境負荷の小さい製品を最も環境負荷の小さい工場で作り出す」というコンセプトのもと、世界トップクラスの省エネルギー工場を目指した最先端の生産技術と高効率な生産体質を構築した工場を初公開した。
寄居工場には、高速サーボプレス成型と高速チェンジ化によって業界トップクラスのショット数を実現したことで、従来技術に比べ約40%の効率向上を果たしたプレス加工や、中塗り工程を廃止した水性塗装により塗装エネルギーを40%削減した塗装技術などが導入されている。
革新技術を投入し、世界中の同社工場をリードしていく寄居工場では、新型「フィット」を皮切りに、今後発売予定の小型SUVや小型セダンなど、グローバルコンパクトシリーズを集中生産し、さらに高効率な生産体制を構築していくとのこと。
寄居工場で培われる技術やノウハウは、今後立ち上がる予定のメキシコ、中国、ブラジルなどの新工場へ展開していき、世界中のニーズにあった商品を、早く、安く、低炭素で届けるとしている。