JVCケンウッドは6日、同日に開催した取締役において、2014年3月末時点で45歳以上の幹部職を対象に、数百人規模の早期希望退職者を募集することを決定したと発表した。併せて、役員報酬の減額および幹部職の給与、賞与の減額も実施する。

今回の緊急施策は、2014年3月期の連結最終損益が、従来予想の30億円の黒字から55億円の赤字に転落する見込みとなったことによるもの。

幹部職の早期希望退職者募集人数は数百名規模。退職日は2014年3月31日で、対象年齢は退職日時点で満45歳以上となる。応募者には、退職加算金と再就職支援費用が支給される。

一方、役員報酬については、2013年11月~2014年3月までの5カ月間、取締役、監査役、執行役員および業務執行役員を対象に12%~36%の減額を実施。幹部職の給与については、同じく2013年11月から5カ月間、平均10%の減額を実施するとともに、2013年冬の賞与も減額する。

なお、これらの緊急施策による2014年3月期の連結業績に与える影響額については、幹部職の早期希望退職者の募集による影響が現時点で未定であることから、確定していないという。