ローソンはこのほど、秋田県由利本荘市に、雪を冷房に利用する寒冷地特化型の環境配慮店舗「ローソン由利本庄山本店」をオープンした。
過去最大の電気量削減を実現
同社は、毎年最新設備を導入した環境配慮型の実験店舗をオープン。省エネ効果の高かった設備を既存店舗にも導入している。
同店は、同社初の寒冷地特化型。コンビニエンスストア業界初の「雪貯蔵空調連携システム」「太陽熱利用暖房システム」を導入し、夏には雪を冷房に、冬には太陽熱で出来た温水を床暖房に使用する。これにより、店舗全体の電気使用量を2010年度対比で約50%削減でき、これはこれまでの同社環境配慮店舗で、最大の電気量削減になるという。
その他の主な環境配慮設備は、地下水を予備熱源として利用する「地中熱利用ヒートポンプ空調」。蓄電も行う「太陽光発電パネル」。正面にLow-Eガラスを使用した「ガラス高断熱化」。断熱性の高い素材による「屋根・外壁の高断熱化」。冬季の外気を取り込む「冷蔵ケース自然外気冷房」。雪熱空調時に発生する余剰水を利用し、夏季の運転過多を解消する「冷凍ケース室外機の散水」などとなる。
今後は実験データを、既存店舗への導入や新規設備の開発に生かし、様々な気象状況に対応できる更なる省エネを目指すとしている。同店の所在地は、秋田県由利本荘市山本字前田表310-4。