マルタイの棒状インスタントラーメン「九州を食す」シリーズを販売する自動販売機が、名鉄名古屋駅(愛知県・名古屋市)のホームに登場して話題を集めている。カップラーメンならともかく、なぜその場で食べられない棒ラーメンなのだろうか。マルタイと同自動販売機を設置した名鉄産業に話を聞いてみた。
九州ラーメンを再現した棒ラーメン
「九州を食す」シリーズは、マルタイが製造販売しているノンフライ・ノンスチーム製法ストレート麺が特徴の袋入りインスタントラーメン。博多・熊本・長崎・鹿児島・宮崎・佐賀・大分・久留米という8地方のご当地ラーメンを再現した商品だ(各袋2食入りで200円)。インスタントラーメンでは珍しい縦長のパッケージであり、地方別に色分けされたカラフルなデザインも目を引く。マルタイの担当者によると、「中部では、関西や関東ほど取り扱っている小売店が多くないので、自動販売機で初めて目にする人も多いのでは」とのこと。あまり見かけない商品を扱っているという点からも注目されているようだ。
では、どうして自動販売機で扱うことになったのか。こちらは名鉄産業の担当者に話を聞いた。「もともと、同自動販売機を設置している名鉄名古屋駅のホームは人通りが多く、一般的な自動販売機では扱わない商品を3カ月ごとに販売して、話題作りと商品のリサーチを行っています」。今回のインスタントラーメンも、自動販売機では前例がないことから採用され、販売期間は2013年10月16日~2014年1月15日までの3カ月間限定となっている。
過去にはかばんも自販機で販売
こうした取り組みは、2011年4月に設置したかばんを販売する自動販売機から始まり、以降、鶏皮の真空パック、カットフルーツ、ご当地キャラメル、沖縄飲料、全国ご当地珍味などを3カ月周期で販売。そして、人気の高かった商品は、名鉄産業が運営するコンビニエンスストア「サンコス」で取り扱いを継続するという。
名古屋駅を利用している人は、この機会に中部ではなかなか手に入らないというマルタイのインスタントラーメンを試してみてはいかがだろうか。また、これからどんな商品が自動販売機で売られるのかをチェックしてみるのも1つの楽しみ方だ。