カナダのBlackBerryは11月4日(現地時間)、Fairfax Financial Holdings Limited (以下Fairfax)と複数の機関投資家が転換社債購入を通じて同社に10億ドルを投資すると発表した。これにより基本合意に達していたFairfaxを中心とした企業連合への身売りは白紙に戻り、CEOのThorsten Heins氏が辞任する。また、Sybaseの会長兼CEOだったJohn S. Chen氏が会長に就任、CEOの後任が決まるまで同氏が暫定CEOを務める。
FairfaxはBlackBerryの筆頭株主であり、BlackBerryの株式非公開化を目指していると報じられていたが、同時に資金調達の難航も指摘されていた。BlackBerryの取締役会は8月12日に、合併事業、戦略的提携、事業分割や身売りといった様々な可能性を含めて検討すると発表しており、Fairfaxへの身売り取りやめは「戦略的代替案を検討した結果」だという。しかしながら、どのような代替案を講じるかは不明なままで、先行きの不透明感が増している。