ビー・エム・ダブリューは16日から、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)「X5」をフルモデルチェンジし、全国のBMW正規ディーラーで販売を開始する。安全性、燃費性能を向上させるとともに、10グレードと豊富なラインアップをそろえた。
新型「X5」は躍動感あふれるエクステリアデザインで、ワイドなフロントデザイン、サイドのキャラクターラインなど、従来モデルと比較しても格段にダイナミックなスタイリングに。このエクステリアデザインをBMWドイツ本社の日本人デザイナー、永島譲二氏が手がけたことも話題だ。同時にフロントホイールアーチ後方のエアブリーザーや、Dピラー後方のエアブレードなどにより、クラス最高レベルのCd値0.31を実現している。
搭載されるエンジンは3.0リットル直列6気筒ターボディーゼル、3.0リットル直列6気筒ターボガソリン、4.4リットルV型8気筒ターボガソリンの3種類。ディーゼルエンジンは従来モデルと比較して13PSパワーアップの258PSを発揮し、同時にJC08燃費は25%向上した13.8km/リットルとなった。ガソリンエンジンも、それぞれ20%・40%も燃費が向上している。トランスミッションはいずれも8速オートマチックが組み合わせられる。
安全装備については、カメラにより前方の監視を行い安全なドライビングに貢献する「ドライビング・アシスト」を標準装備。歩行者検知機能の採用により、歩行者への接近に対しても、ドライバーへの警告と衝突回避・被害軽減ブレーキを作動させるという。同社が主要モデルへの標準装備化を進めている「BMW SOSコール」「BMWテレサービス」も装備される。
「X5」のラインアップは、「xLine」モデルや「M Sport」モデルの追加によって全10グレードとなり、従来モデルより大幅に拡充した。価格はディーゼルエンジンを搭載する「X5 xDrive35d SE」が792万円、4.4リットルV8ターボエンジンを搭載する「X5 xDrive50i M Sport」が1,182万円などとなっている。