11月10日にWOWOWで放送するドラマW『チキンレース』(21:00~)の完成披露4K試写会が10月31日、東京・TOHOシネマズ渋谷で行われ、主演の寺尾聰をはじめ岡田将生、有村架純、脚本家の岡田惠和、若松節朗監督が出席した。

左から岡田惠和、有村架純、寺尾聰、岡田将生、若松節朗監督

WOWOWが初めてフルHDの4倍の解像度を誇る新しい映像品質の4Kで制作した同ドラマは、NHK連続テレビ小説『おひさま』などの岡田惠和が脚本を手掛け、映画『沈まぬ太陽』(2009年)などの若松節朗監督が演出したヒューマンドラマ。19歳で交通事故に遭い、長年こん睡状態が続いていた64歳の飛田(寺尾聰)が45年ぶりに目を覚まし、病院で出会った看護師の神谷(岡田将生)とともに失われた青春を取り戻すための旅に出る。

主演の寺尾は「今回は出演者が少ないですけど、若くて素晴らしい方々に出会えました。実際に岡田君が24歳で僕が66歳。このドラマの設定と似ていて、親子ではなく友情を感じる仲間になれるかが大きなテーマでした。本当に岡田君も有村架純ちゃんも最高でしたよ。ここにいないけど、松坂桃李君も好きだし40年ぶりに一緒になった松坂慶子さんともいい仕事ができました」と感謝の言葉。そんな寺尾について岡田将生は「最初は怖い方だと聞いていて『どうしよう』と思っていましたが、全然怖くなくて。このドラマのためにお芝居をされている姿を間近に見させてもらい、充実した夏を過ごせました。親友だと思っています!」とすっかり意気投合した様子だった。

岡田と同じく寺尾と初共演の有村も、寺尾を大絶賛。「寺尾さんは私とのシーンでは寝ていらしたので、芝居上での絡みはなかったけれど、現場では色々なお話をさせていただき、自分は足下にも及ばないと思いました」と大先輩に敬意を表しながら「試写を見終わった後に『すごく良かったよ』とおっしゃってくれて、いっぱいいっぱいだったのに優しい言葉を掛けてくれる素敵な方でしたよ」と寺尾の気配りに感激しきりだった。