近鉄旅館システムズが運営する「奈良 万葉若草の宿 三笠」(奈良県・奈良市)は31日、一部メニューにおいて表示と異なる食材を使用していたと発表した。同施設はミシュランガイドに3年連続で掲載されている旅館。
虚偽表示が行われていたメニューは10品。2013年9~10月にかけて、会席料理で「和牛」と表示しながら、実際はオーストラリア産牛肉の成形肉を使用したり、2011年4月には、修学旅行の夕食で「吉野葛餅」と表示しながら、実際は吉野産とは異なる葛粉を使用したりしていた。
同施設は原因について、メニュー(献立)の作成を料理長に一任し、支配人らのチェックが機能していなかったため、と説明している。施設内のメニュー表示は30日までに全て是正。該当メニューを提供した利用者には食事料金を返金する。
同社は利用者に対して「大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。今後は、総支配人、支配人、料理長が月に1度メニューチェックを実施するほか、本社部門も定期的にチェックを行うとしている。