既報の通り、29日にASUSTeK ComputerがPCやタブレット新製品を発表した。これに伴い、渋谷ヒカリエにて報道陣やパートナー向けの発表会を開催。ASUSTeK Computer 会長、Jonney Shih(ジョニー・シー)氏自ら新製品の紹介を行った。
Jonney Shih氏はまず、同社がデザイン・シンキングという手法によって、機能や情緒といったさまざまな要素のバランスを取り、ビジネスシーンでもプライベートシーンでも使い勝手の良い製品を生み出してきたと製品開発について語り、続いて個別の製品群について紹介を始めた。
あらゆるシーンに対応するハイエンドUltrabook「ZENBOOK UX301LA」
「息を呑む美しさでしょう」と、自信を持ってJonney Shih氏が紹介したのは、ハイエンドUltrabookある「ZENBOOK UX301LA」だ。「ZENBOOK」シリーズでおなじみの天板の繊細なヘアライン加工に加えて、コーニングのゴリラガラスを採用した。「美と機能性はもちろん、人間工学に基づいた完璧さを追求している」とShih氏は述べる。
性能面も抜かりなく、10点マルチタッチ対応の13.3型IPS液晶は2,560×1,440ドット(WQHD)の解像度を誇り、音響面でもBang&Olufsen ICEpowerと共同開発したサウンド機能「ASUS SonicMaster」を備える。
CPUには第4世代CoreプロセッサのIntel Core i7-4500U、メモリは8GB、2基のSSDをRAID 0構成で搭載する。あらゆるシーンでの用途にも万全なスペックで対応する。「もっとも快適で愉しい、パーソナルなエンターテインメント空間を瞬時に生み出せる」とJohnny Shih氏の自信もさもありなんだ。
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ASUS、2,560×1,440ドットの13.3型WQHD液晶とSSD RAID搭載のハイエンドUltrabook
モビリティの高さと約15.8時間の長時間駆動を実現した「TransBook T100」
続いて紹介されたのは「TransBook T100」は、「究極的なモビリティを追求した」という。OSには最新のWindows 8.1を搭載。ノートブックとしてだけでなく、液晶部のみ取り外してタブレットマシンとしても活用できる。
CPUにBay Trail-T(開発コード名)ことIntel Atom Z3740を採用することで、バッテリー駆動時間も約15.8時間と長時間駆動を実現する。モビリティの高さは、Jonney Shih氏をいわく「"Eee PC"の再来」だという。店頭予想価格は44,800円前後でWindowsタブレットとして見ても安価に提供する見込みだ。
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ASUS、Bay Trail搭載で約15.8時間駆動の10.1型タブレット"TransBook T100TA"
デスクトップとノート、タブレットを包含する「TransBook Trio」
最後に紹介されたのはJonney Shih氏が「既成概念を変革する」と評する「TransBook Trio」だ。「TransBook Trio」は、デスクトップPCとしての生産性、ノートブックとしての利便性、タブレットマシンとしてのモビリティを備えたとする製品で、デスクトップとノート、タブレットのいずれのスタイルにも対応した「世界唯一の3 in 1 PC」(Jonney Shih氏)だという。
デスクトップPCとして使用する際は、キーボードドックのような"PCステーション"に搭載するCore i7-4500UによってWindows 8を動作させることができる。タブレットとして利用する場合は、ディスプレイ部分に搭載するAtom Z2560によってAndroidを動作させる。ノートPCとして利用する場合は、WindowsもAndroidも動作可能で、キーボードにある切り替えキーによってOSを切り替えられる。
ステージ上にはAndroidのマスコットキャラクター、ドロイド君も登場。壇上ではドロイド君が持ってきたタブレットを、Johnny Shih氏が手に取り、キーボード部と接続させてノートPCとして使えることをアピールした。
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ASUS、Windows 8とAndroid 4.2.2のデュアルOS搭載11.6型デバイス
「We Transform」というコンセプトのもと、新たな時代を切り拓くべくASUSならではの変化、変革を存分に見せつけてくれた今回の発表会。確かな性能と実用性を兼ね備えた美しさ。そして、他では得難い活用シーンとWindows OS/Android OSのいいとこ取りが可能な意欲作は、ユーザーのスタイルや利用シーンを超えて無限の可能性を与えてくれるかもしれない。