ソフトバンクは31日、2013年度第2四半期の連結決算を発表した。それによると、売上は2兆5,986億円で前年同期比72.7%増、純利益は3,949億円で同84.1%増と大幅な増収増益を達成した。買収した米スプリントなどの子会社化などが業績に寄与した。根幹をなす移動体通信事業も好調だった。
売上の大幅な伸びは米スプリントの子会社化が大きな要因。同社の子会社化により、7,609億円売上が増加した。また、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、ウィルコムの子会社化に加えて、ソフトバンクモバイルの携帯電話契約数、携帯端末販売数の増加もしたことで、移動体通信事業の売上が前年同期比2,985億円増加した。これにより、売上原価、販売費や一般管理費も急増したが、営業利益は7,150億円と同66.6%増加、純利益は3,949億円で同84.1%増となった。
主力事業についてみていくと、移動体通信事業は、第2四半期までのソフトバンクモバイルの純増契約数は158万6,000件。累計契約数は3,406万6,000件となった。同期間におけるソフトバンクモバイルの端末販売数は、前年同期比58万7000件増の617万件と好調だった。一方で、第2四半期におけるARPUは前年同期比130円減少の4,520円に低下。これは、みまもりケータイなどのARPUが低い端末が増加したことに加え、音声通話の利用が減少したことによるものとしている。
同事業の第2四半期までの売上は1兆3,865億2,700万円で前年同期比27.4%増、セグメント利益は3,395億5,100万円で同17.1%増だった。
スプリント事業の売上は7,609億円。第2四半期のセグメント損失は223億400万円。第2四半期におけるスプリントの契約数は31万3,000件の純減となり、累計契約数は548万7,700件となった。
固定通信事業は、ADSLサービスの契約数の減少により、個人向けブロードバンド事業で減収となったものの、イー・アクセスの子会社化により売上が増加した。インターネット事業もヤフーのディスプレイ広告、スマートフォン経由をはじめとした検索連動型広告が好調で売上が伸びた。
(記事提供: AndroWire編集部)