UQコミニュケーションズは31日、新しい高速通信サービス「WiMAX 2+」を開始した。下り最大110Mbpsという高速通信サービスで、「ニッポンを、超高速へ」とアピールする。
WiMAX 2+サービスがいよいよスタート。秋葉原、有楽町、池袋と開始イベントを立て続けに行われており、これは池袋ヤマダ電機 LABI1日本総本店でのイベント。中央左が野坂章雄社長、右はヤマダ電機 代表取締役 副社長 兼 代表執行役員 COOの一宮忠男氏 |
WiMAX 2+は、TD-LTE互換の通信方式を採用した新しい高速通信サービス。データ通信に特化し、下りは最大110Mbps、上りは最大10Mbpsの通信速度を実現。既存のWiMAXとは互換性はなく、利用にはWiMAX 2+対応製品を購入する必要がある。サービス開始時には、モバイル無線LANルータ「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」(以下、HWD14)を発売する。
HWD14は、タッチパネル対応ディスプレイを搭載したルータで、WiMAX 2+に加え、従来のWiMAX、そしてauの4G LTEサービスに対応している。WiMAX 2+エリアで高速通信を利用しつつ、エリア外ではWiMAXを、さらにWiMAXがエリア外でもau 4G LTEが利用できるという利便性の高さがポイントだ。
通信料金は2年契約を前提に月額4,405円。さらに「おトク割」を利用することで月額3,880円になる。WiMAX通信の場合は、従来通り無制限の使い放題で利用できる。WiMAX 2+は、毎月7GBまでの通信容量制限があるが、サービス開始2年間は制限がなく、WiMAX 2+も無制限で利用できる。
au 4G LTEは、利用した場合にのみ通信料金が発生し、月額1,055円が追加され、使った月は4,935円(おトク割による3,880円+1,055円)となる。条件はauの通信と同じ月間7GBの通信量制限がある。
これに加え、auスマートフォンのユーザーであれば「auスマートバリューmine」を利用できる。通常は固定回線とスマートフォンのセット割のスマートバリューだが、これをWiMAXルータでも利用可能にするためのプランで、スマートフォン側の通信料金から毎月980円の割引が受けられる。
同社の野坂章雄社長は、下り速度の高速化と容量制限がないという2つの点を特に強調。さらに、今後「来年には下り220Mbps、将来的には1Gbpsの速度を目指す」とアピール。「ノーリミットのサービス」(野坂社長)と他社との差別化ポイントを挙げ、スピードと通信量無制限を武器に契約者を伸ばしたい考えだ。