近鉄ホテルシステムズは31日、同社が運営するウェスティン都ホテル京都など6ホテルのレストランで提供している一部メニューについて、不適切な表示があったと発表した。
同社は当該ホテルにおいて、バイキングコースまたはメニューのひとつとして、牛脂を注入した牛肉を加工肉であることを明記せず、「ビーフステーキ」などと表示して提供していた。
問題のメニューが提供されていた施設は、ウェスティン都ホテル京都、シェラトン都ホテル大阪、天王寺都ホテル、都ホテルニューアルカイック、沖縄都ホテル、大阪国際交流センターホテルの6ホテル。提供開始時期は2008年4月から(施設により異なる)で、延べ利用者数は37万3,761人に上る。
原因については、2011年8月3日、景品表示法「表示に関するQ&A」において、「成形肉・牛脂等注入加工品を使用した料理の表示に関するQ&A」が追加されていたことを把握していなかったため、と説明している。
同社は、利用者に謝罪するとともに、今後は従業員の再教育を実施し、再発防止に取り組むとしている。なお、今回は利用者を誤認させる意図はなく、産地の表示などにも誤りがなかったため、返金は行わないという。