現在はソロで活動中のジャック・ホワイト (C)BANG Media International

1997年に結成され2011年の解散した米ロックバンド、ザ・ホワイト・ストライプスが2003年にリリースした4thアルバム『エレファント』が、英『MOJO』誌の読者によって投票された「過去20年間を揺るがしたアルバム20選」ランキングで、見事1位に輝いている。

「セヴン・ネイション・アーミー」などの大ヒット曲を収録し、同ブルースロック・デュオを世界的なスターダムにのし上げることに貢献したこのアルバムは、ボブ・ディランやアーケイド・ファイア、レディオヘッドなどを押しのけて1位に選出。同誌のフィル・アレキサンダー編集長は、次のように話している。

「リリースからすでに10年経ちますが、『エレファント』はいまだにその魅力とパワーを失ってはいない。それ以前にリリースした3枚のアルバムに基づいて、大衆向けとマニア向けの楽曲を同等の割合でミックスさせた作品だった。このアルバムのおかげで、真似をした2人組が氾濫しましたが、今でも2人は傑出した存在であり続けている」

ドラマーのメグ・ホワイトと共にホワイト・ストライプスとして活躍したジャック・ホワイトも、かつて2004年に『エレファント』によって、幅広い成功を収めることができたことを「もしこの作品が人々と絆を結んだとするなら、俺らは成功してるってことだと思うよ。人間と会話で繋がるのが難しいなら、気にしないで、彼らが楽しむような曲を書いたり、彼らが面白いって思うようなジョークを飛ばせばいいことなんだ」と話しており、自身のキャリアにおいて重要な作品になったことを認めている。

同バンドは、メグのストレスを理由に2011年に解散。1997年のデビューから00年代初頭、同じく米ロックバンドのザ・ストロークスとともにガレージロック・リバイバルを代表するバンドへ成長。その後、ガレージロック枠にとどまらずブルース的趣向も見せながら、6枚のオリジナル・アルバムをリリース。その圧倒的なパフォーマンスから、00年代を代表するバンドに成長した。

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