ジャックスは29日、NFCを搭載した「おサイフケータイ」対応スマートフォン(以下NFC搭載スマートフォン)を用いて国際標準規格ISO/IEC14443「TypeA/B」に準拠した非接触型IC決済サービス「MasterCard PayPass(ペイパス)」および「Visa payWave(Visa ペイウェーブ)」の実証実験を開始した。

NFC搭載スマートフォンでは、クレジットカードや電子マネー等の決済サービス、海外の交通機関やIC運転免許証など公的証明書との連携、チケットサービスやICタグを内蔵した、スマートポスターにかざすことによる情報取得など、複数のサービスが1台のスマートフォンで実現可能となるという。

ジャックスでは、2006年11月にMasterCard PayPassをパイロットリリースしており、2011年9月からはNFC対応携帯電話(フィーチャーフォン)によるPayPass 実証実験を実施しているという。このたび、実証実験を通じて抽出した課題を解決するとともに、早期の実用化に向けた取り組みを進めているとしている。同実証実験は、12月末日まで日本国内での発行と加盟店での利用検証を行い、2014年1月からはアメリカ・アジア・ヨーロッパ・アフリカにフィールドを拡大し、世界各地の加盟店でMasterCard PayPass およびVisa payWave の利用検証を行うとしている。

ジャックスは、今後も「おサイフケータイ」サービスの普及をグローバルな視点で推進し、エンドユーザーへの早期の提供開始に向け、積極的な取り組みを行っていくとしている。