TripAdvisor(トリップアドバイザー)は、旅行におけるモバイル&ソーシャル利用について、日本を含む26カ国(※)の宿泊事業者と消費者を対象に調査を実施した。
同調査は、宿泊事業者1万469名とオンラインで旅行を予約し、過去1年間に最低1回旅行をした成人消費者1万9,692 名以上を対象に実施した。そのうち、日本からは消費者1,112名と宿泊事業者133名が回答している。
インドネシア旅行者はモバイル端末利用が多い
まず、旅行中のモバイル端末の利用について尋ねた。利用が最も多いのはインドネシア人旅行者(98%)で、日本人旅行者は、世界で最も少なく81%。モバイル使用の主な理由は通話(73%)とショートメッセージ(SMS)を含むメール(62%)が上位を占める。
また、そのうちの大半がソーシャルメディアを通じて旅のおすすめ情報を検索している。なお、今回の調査では、ソーシャルメディアを通じて旅のおすすめ情報を検索する日本人旅行者の割合は、世界平均を大きく下回ることが確認されている。
日本の宿泊施設はモバイルサービスに遅れが
旅行者ニーズと宿泊施設のモバイル対応について調査をしたところ、旅行者の多くが旅行中のモバイル端末利用を希望しているにも関わらず、日本(31%)を含む世界中の約3分の1の宿泊施設が、モバイルユーザーとのコミュニケーションに対応していないことが分かった。
特に日本の宿泊施設では、自社ブランドのタブレット向けアプリやモバイルユーザー向けウェブサイト、また旅行者に人気の場所を限定したサービス情報の発信において、世界平均に比べ対応が大きく出遅れている。
旅行中はソーシャルメディアを大いに活用!?
旅行中のソーシャルメディア利用の理由と割合についての調査では、世界中の旅行者の61%、日本人旅行者の53%が、旅行期間中のかなりの時間をソーシャルメディアに費やしていることが分かった。日本人旅行者はおすすめ情報の検索にソーシャルメディアを利用することが多く、家族や友人の近況確認を目的とした利用は少ない傾向にある。
また、旅行期間中のソーシャルメディアの利用目的として、「友人に自慢するため」と回答した割合は、インド(37%)やインドネシア(30%)の旅行者に多かった。一方、ギリシャ(5%)、イタリア(8%)、日本(9%)は低い傾向にある。
※回答者の国籍は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、西インド諸島、中国、エジプト、フランス、ドイツ、ギリシア、インド、インドネシア、イアリア、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ロシア、南アフリカ、韓国、スペイン、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦、英国、米国