カシオ計算機の「可視光通信技術」がスズキのコンセプトバイク「EXTRIGGER」(エクストリガー)に採用され、2013年11月22日から東京ビッグサイトで開催の「第43回 東京モーターショー2013」でお目見えする。
可視光通信は、人間の目に見える光の点滅でデジタル信号を伝える通信技術。カシオ計算機は、この技術を応用したスマートフォンアプリ「ピカピカメラ」をリリースしている。ピカピカメラでは、LEDやスマートフォンの画面を点滅させて信号を送ったり、スマートフォンのカメラで点滅を読み取ってメッセージを受け取り、送り返すといった手軽な情報交換が可能。将来的には、街のカフェなどに設置した点滅光源から発信する情報を読み取って、クーポンを受け取るなどの応用を想定している。
スズキのコンセプトバイク「EXTRIGGER」は、より多くの人にバイクの楽しさを知ってもらうために開発されたという、気軽に乗れて新感覚の遊びを楽しめる小型電動バイクのコンセプトモデル。楽しい遊び方を提供する情報発信機能を搭載するにあたり、装備が容易、そしてスマートフォンで手軽に楽しめることから、カシオ計算機の可視光通信技術を採用したとのこと。
「EXTRIGGER」の前面と後面、2カ所に搭載した可視光通信専用の発光装置が点滅して、情報を発信する。この点滅をスマートフォンアプリ「ピカピカメラ」で読み取ると、画面に「バイクから吹き出しが出る形」でメッセージを表示。そのまま写真として保存されるだけでなく、「ピカピカメラ」をインストールしたスマートフォン同士で交換が可能。
カシオ計算機とスズキの両社は、今後も可視光通信技術を応用したバイクの新しい楽しみ方を提案していくとしている。
「EXTRIGGER」の主な仕様は、全長が1,430mm、全幅が760mm、全高が975mm、ホイールベースが960mm、車両重量が62kg。