JVCケンウッドは10月29日、コンパクトHi-Fiシステム「CLX-80」を発表した。発売は11月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は32,800円前後。
CLX-80は、2010年12月にケンウッドが発売した「CLX-70」の後継機種。CD、AM/FMチューナー、ドックコネクタ、アンプ、スピーカーの機能をワンボディに収めたシステムだ。
iPhone/iPod用のドックコネクタを本体右側に配置した左右非対称のスタイルが、CLX-80のデザイン上の特徴。ドックコネクタを天面に配置したシステムでは、そこにiPhone/iPodを接続すると、そのぶん高さが増えてしまう。CLX-80では、iPhone/iPodを接続しても必要とするスペースは変わらない。高さの限られた本棚などに設置する場合を考慮したスタイルだ。また、ドックからアンプまでを最短距離で直線的に配置することで、音質面でも有利となる。
ドック部分はLightningコネクタに対応しており、第5世代のiPhone/iPod touchをダイレクトに接続できる。また、フロントパネルにはUSBポートも装備しており、ここにもiPhone/iPod、またはUSBメモリを接続することが可能だ。SD/SDHCメモリーカードスロットも装備しており、32GBまでのカードを利用することができる。USBメモリ/SD/SDHCメモリーカードにCDから録音することも可能だ。録音時のフォーマットは、192kbpsのMP3形式となっている。Bluetoothにも対応しており、スマートフォンなどとのワイヤレス接続も可能だ。
アンプ部分はフルデジタルで、実用最大出力は20W×2。スピーカーはφ70mmのフルレンジ×2だ。スピーカーキャビネットはバスレフ式で、内部的に左右独立した構造となっている。なお、従来モデルでは、DTS Envelo Speakerが採用されており、2chのサウンドを擬似的に5.1ch化することが可能だったが、CLX-80ではその機能は省かれた。
本体サイズはW465×D105×H188mmで、質量は2.7kg。電源は専用のACアダプターで、定格消費電力は30Wとなっている。