阪急阪神ホテルズの一部ホテルやレストランでメニュー表示と異なる食材を使用していた問題で、同社の出﨑弘社長は28日に記者会見を開き、引責辞任すると発表した。
同社は22日、運営する8ホテルおよび1事業部の23店舗、47メニューで、メニュー表示と異なる食材を使用した料理を提供していたと発表。24日に出崎社長らが出席して開かれた記者会見では、あくまで「誤表示」であり「偽装」ではないと説明していたが、この説明に対して批判が集まっていた。
同社はこれらの批判に対して、「当社の説明が社内の事情に終始し、『お客様目線』に欠けているというものでございました。それらのお言葉を真摯に受け止め、深く反省するとともに、ご利用のお客様をはじめ関係の皆様に対しまして、大変ご迷惑をおかけいたしましたことを改めまして深くお詫び申し上げます」と謝罪。今後は、信頼回復に向け、再発防止に取り組んでいくとしている。
同社は29日、出﨑社長の後任に藤本和秀取締役常務執行役員が就任すると発表。併せて、親会社である阪急阪神ホールディングスの野崎光男取締役が取締役会長(非常勤)を兼任することも発表した。人事異動はいずれも11月1日付で実施される。