歯周病リスクと幸福感

第一三共ヘルスケアは全国の30~50歳の男女を対象に、「歯周病リスクと生活の質に関する実態調査」を実施した。調査は9月26日~30日にかけて行われ、1,355名から有効回答を得た。

歯周病リスクが低い人ほど幸せ?

今回の歯周病リスクの判定には、宝田恭子歯科医師(宝田歯科医院)が臨床経験から得た「歯周病を呼ぶ10の生活習慣」を事前調査として活用した。「野菜は嫌い」「1日中お菓子やコーヒーが手元にある」「食べ物はあまり噛(か)まずに飲み込む」などの10項目で、当てはまる項目が多いほど、リスクが高いとしている。

その結果を踏まえて歯周病リスクと幸福感について調査したところ、歯周病リスクの最も低い人の62.5%と次に低い人の59.9%は「自分のことを幸せだと思う」と回答した。一方、歯周病リスクが最も高い人の26.9%、次に高い人の26.2%は「幸せだと思わない」と回答している。

歯周病はストレスや睡眠の質にも影響

また、精神性ストレスについての調査では、歯周病リスクが低い人のうち「ストレスがたまっている」と回答した人は46.6%で、全体平均よりも20ポイント以上低い結果となった。逆に歯周病リスクが高い人の8割以上は「ストレスがたまっている」と回答している。

歯周病リスクとストレス

「疲れ」に関して、歯周病リスクが低い人が「疲れを感じている」と52.4%が回答しているのに対し、歯周病リスクが高い人は8~9割と、低い人と比べて30ポイント以上高い結果となっている。また、歯周病リスクが低い人のうち、「眠りの深さが良い」と回答した人は55.7%だったが、歯周病リスクが高い人は5割以上が「眠りの深さ・質ともよくない」と回答している。

歯周病リスクと睡眠