シャープは、車載用プラズマクラスターイオン発生機の新製品として、エアコン取り付けタイプの「IG-FC1」を発売する。カラーは、ホワイト&ゴールド、ピンク&シルバー、ブラック&シルバーの3色を用意。推定市場価格は13,000円となっている。
同社では、プラズマクラスターイオン発生機として車載向けの製品を2009年12月から発売しており、購入者からは、「車内のタバコの臭いが気にならなくなった」「犬を乗せたドライブでも臭いが気にならない」「じめじめした季節でもカーエアコンの臭いが気にならなくなった」「クルマのなかの空気が澄んだ感じがする」などの評価する声があがっていた。
その一方で、カップホルダータイプであるため、使用中はホルダーのひとつが常に占拠される。カップホルダーの数が少ないクルマを持つユーザーから改善を求める声があがっていた。
新たに発売される「IG-FC1」は、エアコン取り付けタイプとしたことで、置き場所を取らずに手軽に設置できるのが特徴。さらに、イオン濃度25000のユニットを採用しており、放出したプラズマクラスターイオンをエアコンの気流に乗せて、車内全体に広げることができる。
シャープ 健康・環境システム事業本部プラズマクラスター機器事業部副事業部長兼海外商品企画部長の冨田昌志氏は、「新車販売台数の57%が軽自動車やコンパクトカーになっている。ミニバンやSUVではカップホルダーが多いため、既存のカップホルダータイプでも置く場所には困らないが、カップホルダーが少ない軽自動車やコンパクトカーでは、置く場所に困っていたユーザーもいた。エアコン取り付けタイプとしたことで、そうした問題が解決できる」としている。
本体自体にファンを持っており、強弱の2種類を選択。エアコンがオンの場合には、エアコンの風に乗せて車内全体に平均濃度25,000/cm3のイオンを放出。また、エアコンがオフの場合には、本体のスイッチを強にして、約60cmの距離で運転者や同乗者にイオンを集中的に放出。10万個のスポットイオン濃度を実現するという。
「軽自動車やコンパクトカーでは、女性のドライバーも多い。スポットイオン効果により、肌のうるおいを保つことができる」と冨田氏は説明する。
小型化したことで、自動車を降りたあとも持ち運ぶことが可能。通勤に自動車を利用している人は、そのままオフィスに持ち込んで利用したり、帰宅した際には寝室などで利用したりできるわけだ。さらには、小型化のメリットを生かして、防止や靴、ブーツの臭いを脱臭するといった使い方も可能になる。
冨田氏によれば「USB規格に対応していることから、オフィスのPCなどに接続して電源を確保することで、連続利用を可能としている。オフィスの空調で肌の乾燥が気になる人や、寝ている間の肌の保湿のためにも利用することが可能」という。
IG-FC1には、エアコン部に取り付けるためのクリップアタッチメント、USBにも対応したカーアダプター、ケーブルを固定するためのケーブルクリップといった車載用途で利用する付属品のほか、自宅やオフィスで利用する際のスタンドアタッチメントを標準で用意。さらに、USBケーブルは1mタイプと、1.8mタイプの2種類が同梱されるため、ひとつのUSBケーブルを自宅やオフィスに常設して、本体だけ持ち運んで利用するといったこともできる。
また、同社では、カップホルダータイプの新製品として「IG-FC15」を発売する。こちらは、本体にファンモーターを採用していることから、平均イオン濃度25,000個/cm3のプラズマクラスターイオンを本体だけで車内全体に届かせることができる。
新製品では、車内の空気が急に汚れた時に効果を発揮するイオン濃度約2倍の「ターボモード」を搭載。標準モードの2倍となる約50,000個/cm3のイオンを放出することで、スピード脱臭を可能にしたほか、イオンの吹き出し角度が調整可能な可変ルーバーを搭載し、2段階の角度で吹き出し角度を切り替えられるほか、使用していないときにはホコリの侵入防止としても利用できる。さらに、夜のドライブをおしゃれに演出するLEDによるイルミネーションを吹き出し口に配置。外観の光沢仕上げも高級感を高めている。
カラーは、シャンパンゴールド、シャインレッド、クリスタルブラックの3色を用意している。こちらも推定市場価格は13,000円。
なお、同社では、プズマクラスターイオンは、空気浄化機能として、浮遊カビ菌を除去し、浮遊菌や浮遊ウイルスの作用を抑えるほか、付着臭や付着カビ臭の分解および除去、静電気除去、肌にツヤを与える保湿効果があるとしている。