トレンド総研は28日、トレンド予測レポート「バブル期トレンドリバイバル」を発表した。同調査では、最近徐々に注目を集めているという"バブル期トレンドのリバイバル"に着目。その実態や今後予想される動向について調べた。
調査対象は、「トレンド情報に詳しい」という500人。内訳は、若者世代(18歳~25歳)が250人、バブル期に同じ歳を迎えていたバブル期世代(45歳~52歳)が250人となる。調査期間は2013年9月24日~30日、調査方法はインターネット。
まず、現在注目が高まっていると思うものを尋ねたところ、「あまちゃん」「半沢直樹」「おもてなし」など、人気ドラマやオリンピックに関するワードが多く挙げられた。
また、バブル期トレンドのリバイバルを象徴するワードも目立ち、「バブル期ファッション」「80年代リバイバル」といったバブル期トレンドの再来そのものを指すものや、カーディガンを肩に巻く「プロデューサー巻き」、ボディコンスカートに似た「ペンシルスカート」など、バブル期を連想させるファッション用語が若者世代を中心に寄せられた。
続いて、バブル期トレンドのリバイバルを感じるかと聞くと、42%が「感じる」と回答。さらに、性別・世代別に見たところ、バブル期トレンドの到来に最も敏感だったのは若者世代の女性で、「感じる」と答えた割合は全体の約1.5倍に当たる61%に上った。
バブル期トレンドが、今後どのように変わっていくと思うかとの問いに対しては、「景気が上向いてきているので、バブル期の派手なファッションは、今後より好まれる傾向にあると思う」(長崎県・男性20歳)といった意見のほか、「まずは、手軽に買いやすい衣類からだと思うが、今後は食や音楽などにも広がっていくと思う」(北海道・女性46歳)など、リバイバルがファッション以外のジャンルにまで広がると予想する人が多かった。
そこで、バブル期に注目を集めた20個のワードを選出し、それぞれの認知率を調べたところ、バブル世代では20個中17個で認知率が9割を超えた。一方、若者世代では「ディスコ」の82%、「ティラミス」の81%、「朝シャン」の79%が上位3位にランクインしたほか、認知率が50%を超えたのは13個、40%を超えたのは18個となり、世代差を考えると比較的高い結果となった。
商品ジャーナリストの北村森氏は、バブル期トレンドがリバイバルを迎えている理由について、「バブル期の若者による影響」「バブル期時代の商品の力強さ」「2~3年間の消費者心理="気持ちにゆとりを持つという流れ"と"家庭回帰という流れ"」の3つがあると分析している。