マイケル・ジョーダンらとNBAシカゴ・ブルズの黄金時代を築き、歴代屈指のリバウンダーとも呼ばれた元バスケットボール選手のデニス・ロッドマン氏が来日し、25日、都内で会見を開いた。
ロッドマン氏は、「世界中を旅している中で、また日本に来ることができてうれしいです」と3年ぶりの来日を喜び、「来る度に日本の文化を楽しんでいます」とコメント。「こうしてみなさんが自分のために集まってくれて、多くの方が力添えをしてくれている。そうした状況にも、感謝します」と心境を伝えた。また、「ここ10年ぐらいの間に、NBAは大きく変わりました」と振り返り、「今の若者たちはバスケットボールという競技においていくつかの部分が欠落して、忘れ去られてしまっているのかなと思う場面も多々あります。それは、富だとか名声というものに心を奪われがち」と現在の若手プレイヤーに苦言。「自分たちの時代はそうではなかった」と厳しい言葉を投げかけながらも、「その一方で、将来輝かしい選手たちはいっぱいいます」と今後に期待を寄せた。
また、この日はゲストの優木まおみが花束、元横綱の曙太郎が「盧怒萬(ロッドマン)」の文字入りの羽織を贈呈。ロッドマン氏はそれぞれのプレゼントに笑顔を見せ、以前から会いたかったという曙には、「横綱のお子さんにプレゼントしたいです」と直筆のサインボールをお返しにプレゼントした。身長203cmの2人の大男に挟まれた優木は、「本当に背が高くて、ちょっと意識してしまいます。すばらしいスタイル。カッコイイ」と感激し、ロッドマン氏に「シカゴ・ブルズ時代に仲が良かったチームメイトはいますか?」と質問。ロッドマン氏はすかさず、「誰もいません」の一言で笑いを取り、あらためてその真意を「チームとして戦っていました。幸運にもマイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペンがいるときに自分も在籍して、3つのチャンピオンシップを獲得できたことがそれを証明していると思います」と説明した。
そのほか、会見場にはバスケットリングが設けられ、3人でフリースロー対決。共に経験者の優木、曙が惜しくも外す中、現役時代はフリースローを苦手としたロッドマン氏の出番。「僕はリバウンドしかしないんですが。間違えないでくださいね」と会場の笑いを誘いながら、すぐさま放ったシュートは見事にゴール。曙は手をたたいて喜び、優木も「カッコイイー!」とたたえた。この日の会見には、WOWOWのNBAファミリーとして、お笑いコンビ・麒麟の田村裕、ハライチ・澤部佑、モデルで番組キャスターの長澤壮太郎、解説者の中原雄氏も出席した。
WOWOWでは、30日の開幕戦「ブルズ VS ヒート」「クリッパーズ VS レイカーズ」を2試合連続生中継で無料放送。そのほか、ロッドマン氏は、26日に無料放送されるWOWOWの開幕特番『NBA開幕スペシャル!』にスペシャルナビゲーターとして生出演する。