JR東日本仙台支社は25日、宮城県女川町と、「石巻線復旧に伴う設計及び施行に関する確認書」を締結したと発表した。石巻線浦宿~女川間(2.4km)について、女川町と連携し、2015年春の運転再開をめざす。
石巻線は東日本大震災で大きな被害を受けたが、現在は浦宿駅まで運転再開され、浦宿~女川間でバス代行輸送が実施されている。同区間については、「まちづくりと一体となった復旧」を進めるとされていた。
確認書の概要によれば、駅周辺の造成工事、温浴施設と駅業務施設が一体となった都市施設および交通広場の整備などは女川町が行い、都市施設内の駅業務施設は、「女川町が弊社に有償で貸し付ける」(JR東日本仙台支社)とのこと。確認書の締結を受け、関係機関との調整がおおむね整ったことから、女川町のまちびらきに合わせての運転再開をめざすことに。
石巻線浦宿~女川間の鉄道工事は、線路移設部分の造成工事が順調に進むことを前提に、2014年春に着手する予定。軌道、トンネル、信号保安装置などの復旧工事が進められる。なお、女川駅は合築タイプの駅舎となる予定で、交通広場とプラットホームの間の段差をなくしてバリアフリー化が図られるとのことだ。