通知センターでは天気と株価、Siriではレストランやスポーツの試合結果など、Appleはさまざまな情報を外部企業に求めている。逆にいえば、各企業が得意とするリアルタイムの情報をうまく扱うことにより、iPhone/iPadを「情報ポータル」的な存在にしようと計画しているのかもしれない。
外部企業からの情報をiOSで利用する場合、その旨を適切な場所に表示しなければならない契約があるようで、情報の近くを見ると提供元企業名を発見できる。たとえば、アプリ『天気』と『株価』の情報はワールドワイドでYahoo! と契約しているらしく、画面左下にある「Y!」ボタンをタップすると、各地のYahoo! サイトにジャンプする。
iOS 7の「通知センター」にも、Yahoo! 提供の天気/株価情報を表示できるが、そこに「Y!」ボタンは見当たらない。しかし、通知センターの下部を注意深く見ると、「天気および株価情報提供元: Y!」というハイパーリンク付きの行を発見できるはずだ。
そのハイパーリンクをタップすれば、ここ日本ではYahoo! JAPANの天気/株価ページへジャンプできるはずだが、なぜか「天気」だけはシンガポールYahoo! のモバイル向けサイト(sg.m.yahoo.com)に遷移する。注意深く見ると、最初は米国のサイト(yahoo.com)につながり、その後シンガポールのサイトにリダイレクトされているので、問題はYahoo側にあるのかもしれないが、アプリ『天気』からは正しくYahoo! JAPANのサイトにつながる。ごく些細なことだが、ひょっとするとこれは通知センターに潜むバグなのか?
いずれにせよ、結果としてシンガポールYahoo! のサイトに通知センターからすばやくアクセスできることは確か。万人に役立つとは思えないが、シンガポールと深い縁があるユーザは覚えておいて損がない……かもしれない。