マーベル・スタジオのケヴィン・フェイグ社長が、『X-メン』と『アベンジャーズ』の2大人気シリーズのクロスオーバー作品を製作する計画はないと明言している。
『X-メン』シリーズ主演のヒュー・ジャックマンは、『アベンジャーズ』シリーズにアイアンマンとして登場するロバート・ダウニー・Jr.との共演を熱望しているが、マーベルのケヴィン社長はそのアイデアは面白いと一定の評価をしつつも、現時点では2つのシリーズを融合させる計画はないという。
エンパイア誌が主催するオンライン番組『ジェイムソンズ・ダン・イン・60セカンズ・グーグル・ハングアウト』のQ&Aセッションで、フェイグ社長は「クロスオーバー作品の計画は現時点では全くありません。私がマーベルに来てからこの13年間でかなり面白い企画が次々実現しているのは確かですから、そのアイディアが絶対に実現しないとは言いません。ただ、近い将来に実現することがないのは確かです」と話している。
その理由としては、両シリーズが物語においてまだまだ内容が枯渇している状況ではないということを挙げ「『アベンジャーズ』にはまだ語るべきストーリーがたくさん残っているんです。ですから、『X-メン』を含めるクリエイティブ的必要性がまだないんです。ただファンの1人としては面白いと思いますがね。現在はマーベルの『第2の波』の時期ですが、『第27の波』くらいになれば実現するんじゃないでしょうか!?」と、遠い未来になら実現する可能性があるとも語った。
つい先日には、「第3の波」の新作群の1つである『アントマン』の主役として、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットとポール・ラッドをマーベル側が検討しているとも報じられているが、フェイグ社長はこの企画についても、「『アントマン』に関しては、映画化の話が出てからもう8年間も経っていますね。したがって、我々としても準備が整ったと感じています。『第3の波』は、まだまだ初期段階です。『アントマン』はその公式な第1弾ですよ。厳選して企画を選んでいます。1年に2作品のペースでしょうか。ですので、現時点では4つか5つの作品の計画が進行中です」と答えている。
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