トレンド総研は23日、2012年4月に入社した、平成生まれの若手ビジネスパーソンを対象に実施した「仕事における情報収集」に関する意識・実態調査の結果を発表した。それによると、「自分は仕事ができる」と自己評価している人は1割未満であることがわかった。
同調査は、2013年9月11日~19日の期間にインターネット上で行われ、22~25歳の男女500名から有効回答を得た。
入社1年半が経過した「平成生まれ」の若手ビジネスパーソンに対して、自分は仕事ができると思うかと尋ねたところ、「できると思う」と答えた人はわずか8%にとどまった。仕事ができないと感じる具体的なシーンとしては、「お客さんの質問にすぐ答えられないとき」(23歳・男性)、「専門用語が出てくるたびに、調べるか尋ねるかをしないと仕事が進められないとき」(24歳・女性)など、社会人としての経験不足や知識不足に起因する回答が多かった。
「自信がない」ポイントについて質問したところ、業界知識・商品知識・時事知識などのいわゆる「ビジネス知識」が68%で最多。このほか、「コミュニケーションスキル」が57%、「マナー・接遇」が57%、「パソコンスキル」が47%などとなった。
仕事をしていて、自分の知識不足(業界知識・商品知識・時事知識など)を感じることはあるかとの問いに対しては、92%が「知識不足を感じる」と回答。中でも知識が足りないと感じる分野としては、「業界知識」の66%が最も多く、次が政治・経済・トレンドなどの「時事知識」の40%となった。
知識不足を補うための手段として、普段から十分な情報収集ができていると思うかと聞くと、「できている」は8%にとどまった一方、「情報収集はしているが、十分とはいえない」は69%に上った。
普段の情報収集源としては、「Web」を活用している人が81%でトップ。また「アプリ類」も45%を占めた。なお、閲覧するWebサイト・アプリとして最も多かったのは「ポータル系サイト」で84%。このほか、「まとめ系サイト」(51%)の利用者が「無料ニュース系アプリ」(38%)の利用者を上回った。
一方、「新聞」を毎日チェックしている人は17%にとどまり、約3人に1人が「定期的にチェックしたいと思うが、できていない」媒体であると回答していた。また、TVを「毎日チェックしている」人は27%と3割に満たなかった。
情報収集の現状については、「自分が興味・関心のある情報しか収集できていない」の84%、「人と差がつくような情報を収集できていない」の79%が上位に入り、情報収集に偏りがある傾向が強いことがわかった。