米AppleがiPad miniの最新モデル「iPad mini Retinaディスプレイモデル」を発表したことを受け、旧モデルとなるiPad miniの価格が改訂された。これにより、iPad mini Wi-Fiモデル16GBの国内販売価格は値下げされ、新価格は31,800円となった。しかし、この価格は発表当初よりも高い水準にある。
iPad miniが発表されたのは、2012年10月。発表当初の販売価格は、Wi-Fiモデル16GBが日本円で28,800円。つまり、現行の新価格よりも3,000円安く購入できたことになる。にもかかわらず、新価格でiPad miniが値下げされたというのは不可解な話。この理由を知るには、時間をさかのぼる必要がある。
実は、今年5月末に、円安ドル高を背景としたと見られる価格改定が実施され、iPad miniの価格は発表当初の28,800円から32,800円に4,000円値上げされていたのである。為替安を反映した5月末以降の価格に比べれば、iPad miniの新価格は確かに1,000円安くなっている。しかし、発表当初よりも価格は高いまま。新価格に納得できないという人がいてもおかしくはなさそうだ。