JR東海はこのほど、東海道新幹線品川駅に設置している自動券売機の一部に、画面設定の誤りがあった件について発表した。
今回の発表によれば、東海道新幹線品川駅北口きっぷうりば内に設置された自動券売機(6台)で、きっぷ購入の際、「新幹線にお乗りになる駅をお選びください」の下に表示される発駅に関して、本来は「品川から」であるはずが、「東京から」と表示されたという。これにより、購入者が誤って東京駅発のきっぷを購入し、品川駅から乗車した場合に運賃・料金を過大に支払った可能性があるという。ただし、「東京から」の下に表示された「他の駅から」を選択すれば、品川駅発のきっぷの購入が可能な状態ではあった。
誤表示の原因は、自動券売機のソフトウェアを所有・管理する鉄道情報システム社が10月17日に社内で行ったソフトの改修作業の誤りによるもの。これにより、東海道新幹線品川駅の自動券売機のうち6台に誤ったソフトが配信され、同日20時30分頃から東京駅用の画面が表示されたという。 10月18日22時頃、品川駅の利用者から「東京発のボタンが表示されている」と申し出があり、誤りが判明した。その後、19日7時40分頃までに当該ソフトを修正し、現在は正常に稼動している。
発駅を誤って購入された可能性があるきっぷは、18日発売の新横浜(在来線への乗換えを含む)・小田原までの新幹線乗車券、および熱海までのグリーン券の計37枚。過収受額の合計は5,530円で、きっぷ1枚あたりの過収受額の最高は1,430円。 JR東海の駅窓口ならびにJR東海テレフォンセンターにて、心当たりのある利用者からの問い合わせを受け付けており、過収受が確認された場合には差額を払い戻すとのこと。