米俳優のロバート・デ・ニーロが22日、東京・六本木で開催中の第26回東京国際映画祭(TIFF)で行なわれた、特別招待作品『マラヴィータ』のジャパンプレミアイベントに出席した。
同作は、制作総指揮のマーティン・スコセッシとリュック・ベッソン監督がデ・ニーロを主演に迎えた、米仏合作のクライム・コメディ作品。元マフィアのフレッド・ブレイクは、FBIの証人保障プログラムの適用で家族と共にフランスの田舎町に引っ越す。そんな中、フレッドに恨みを持つマフィアのボスが暗殺者の軍団を派遣し、何かとトラブルを起こすブレイク一家とマフィア一家の壮絶な戦いが始まる――というストーリーで、映画は11月15日から全国公開。
約6年ぶりに来日したデ・ニーロは、妻のグレイス・ハイタワーと共にグリーンカーペットに登場し、集まった約400人の観客は大歓声。デ・ニーロは「若い人がいっぱいでうれしい。みなさん来てくれてありがとう。私も幸せです」と上機嫌であいさつし、「日本のファンはお行儀が良くてビックリしました。他の国の映画祭はみんながギャーギャー言って大変だけど、大人しいですね。日本のファンは素晴らしいです」と言うと、会場から笑いが起こった。
デ・ニーロは、『タクシードライバー』や『グッドフェローズ』などでタッグを組んできたスコセッシとの仕事を「いつも楽しいし、まだまだ新しい企画もあるんだ」と語り、「ハードワークだったけど、楽しみながら撮影しました」と感想を。また、同作では、フレッドのお目付役であるFBI捜査官・スタンスフィールドを演じた米俳優のトミー・リー・ジョーンズと初共演を果たしており、「ベテラン同士だったから、気楽に仕事が出来た。台本のセリフも良かったし、和気あいあいとした感じだったよ」と共演を楽しんだ様子だった。