シチズン電子は10月21日、「COB」シリーズの新ラインナップとして、大光量LEDパッケージと光の質を追求したLEDパッケージを発表した。いずれも、10月27日より開催される「香港インターナショナル・ライティング・フェア2013」に出展される。なお、新ラインナップは参考出展ではなく、2014年2月より量産が開始される。

大光量LEDパッケージ

大光量LEDパッケージは、「CLL052-1825B1-50KL1A1」「CLL052-1825B1-503M1A2」の2モデル。投光器や道路灯用の光源として、水銀灯やHIDランプを置き換える目的で開発されている。全光束はCLL052-1825B1-50KL1A1で12,750lm(ルーメン)、CLL052-1825B1-503M1A2で10,990。消費電力はいずれも79.1Wで、CLL052-1825B1-50KL1A1は161lm/W、CLL052-1825B1-503M1A2は139lm/Wと、高効率だ。また、いずれも光量や効率を選択でき、最大限に電流を流した場合、CLL052-1825B1-50KL1A1では23,549lmと、400Wクラスの水銀灯と同等の大光量となる。

光の質を追求したLEDパッケージは、超高演色タイプ、高演色と高効率を両立したタイプ、好ましい色味タイプの3つが用意されている。

光の質を追求したLEDパッケージ

LED照明では、演色評価数Raが80を超えるものが一般的に高演色タイプとされているが、今回発表された超高演色タイプではRa97を実現。また、色温度が2700Kの製品では、特殊演色評価数R9~15も90以上となっており、高い色再現性が求められる環境にぴったりなLEDパッケージだ。高演色と高効率を両立したタイプは、Ra90の高演色性を持ちながら、97lm/Wという効率を実現したモデル。好ましい色味タイプは、白色の色度範囲が、xy色度図上の黒体軌跡をまたがずに、下側だけに設定されているもので、色味の統一が図られているLEDパッケージだ。

白色の範囲が黒体軌跡の下側だけに設定されている