ジェーシービー(以下JCB)とNTTデータはこのたび、グローバルEC決済の分野における戦略的提携について合意したと発表した。

提携の第一弾として、10月16日より、NTTデータの外貨建てクレジットカード決済サービス「CAFIS多通貨決済サービス」において、JCBカードが利用可能となったという。同サービスは、ECサイト加盟店ファーストユーザーとして、日本初の本格的LCC(ローコストキャリア)であるPeach Aviation(以下Peach)に採用されており、このたびの提携によって、Peachが運営する航空券購入サイトにおいて、JCBカードを利用した外貨建て決済が可能となるという。

JCBとNTTデータは、1984年にNTTデータが国内最大というクレジットカード決済ネットワークであるCAFISサービスを開始して以来、約30年にわたって協業関係を構築してきたという。このたびの提携は、昨今のEC市場における急速なグローバル化を背景に、加盟店へのサービス拡充により国際カードブランドとしての価値を向上したいJCBと、Sierとしてだけではなく、国内で培った信頼性の高いペイメントサービスをグローバルマーケットに展開し、ペイメント事業のさらなるグローバル化を推進したいNTTデータとの、両社の意向が合致し実現したものだという。

同サービスの導入により、JCB加盟店にとっては、JCBから加盟店への支払いが通貨を問わず一本化されるため、本国向けの海外送金手数料や外貨換算手数料など多通貨決済により発生するランニングコストの大幅な削減が可能となるという。

ECサイト利用者は、同サービス利用において、JCBブランドのカードが利用できるようになり、カード利用における選択肢が広がるという。

今後も両社は、継続的にグローバルEC市場向けサービスの提供を行い、このたびのグローバルEC決済分野における協業に限らず、それぞれのノウハウやシステム・営業基盤を有効活用し、カード決済に関する国内外のさまざまなニーズに応えていくとしている。