ブラザーは10月9日、東京都・丸の内のJPタワーで「Brother World JAPAN 2013」を開催した。今年で7年目を迎えたBrother World JAPANは、同社の情報通信機器を中心とする製品・ソリューションを多数紹介している。
開催にあたって、ブラザー販売 代表取締役社長の片山 俊介氏と、同社 取締役の三島 勉氏が主催者講演を行った。
片山氏は「最近のビッグニュースはなんといっても2020年の東京オリンピック。開催までに試算される経済への波及効果により日本全体の空気感は上向きつつある。私たちの業界としても、Windows XPのサポート期限終了に伴うPCやプリンターの買い換え需要、消費税増税に向けた駆け込み需要が3月に向けて高まっている」と話し、今後の販売促進に対する意気込みを見せた。
続いて三島氏が登壇し、ブラザーの歴史を紹介。「1960年代に欧文タイプライターで事務機分野への進出を果たしてから、情報通信機器分野でさまざまな足跡を残してきた。84年のロス五輪でタイプライターのオフィシャルサプライヤーになり、グローバル展開も加速した」(三島氏)。
ブラザーといえば、SOHO市場で確固たる地位を確立しているが、三島氏は「90年代にアメリカのSOHO市場を開拓して以来、日本でもA4モノクロ/カラーレーザー複合機分野でシェア連続1位をとるなどの評価をいただいている。小型ならブラザーと言ってもらえるようシェアの確保、ポジションの確立を果たしていきたい」とコメント。
また、「製造体制をグローバルで展開することによって、世界中のお客様にブラザー製品を届ける体制を整えている。現在17生産拠点を世界中に配置しており、中国だけではなくベトナムやフィリピンなどでも製造を行う」(三島氏)。
今年は「Brother World JAPAN 2013 for Business」と題して、ビジネス向けのソリューションを中心に展示。4つのテーマ「医療」「教育」「物流」「店舗」ごとに最適なビジネスソリューションを展示しており、多数の来場者で賑わっていた。