英語教材や英会話教室では聞き取れるのに、いざアメリカ人の同僚と会話をしようとすると、スピードが早すぎて途中でわからなくなってしまう。ネイティブ・スピーカーの話す速度についていけず、高い壁を感じた人もいるでしょう。そんな場合の対処法について、アルクで英語学習のアドバイザー育成に携わっている佐々木富恵さんに聞きました。
■英語学習中であるというアピールを
佐々木さん:
相手の英語が聞き取れなかった、理解できなかったという場合は、わかったふりをしないのが鉄則です。
Sorry, I missed it.
I couldn't catch that.
といったフレーズで、聞き取れなかったことを伝えましょう。
背伸びはせず、自分が英語学習者であることを理解してもらい、ゆっくり話してもらったり、言い直してもらったりしてください。
話が先に進んでしまいそうな場合は、相手の話を遮って内容を確認する勇気も必要。
I'm sorry to interrupt.
(割り込んでごめんなさい)
Before we go further, we should talk about ~.
(先に進む前に○○について話しましょう)
「こんなことを言っているのかな?」と、話の内容が大まかにわかる場合は
Excuse me, but do you mean ~.
と、内容を確認しながら会話をしてはいかがでしょうか。要約したり、言い換えたりする力もついていきます。
英語で録音。リスニング力と発信力を両方アップ!
リスニング力をアップさせるために、通勤などの「ながら時間」を活用して、リスニング教材を聞いている人も多いでしょう。更にレベルアップするためには、自分のスピーキングを録音してみてはいかがでしょうか。
よく、自分で発音できないものは聞き分けられないといったことを聞きます。ネイティブの発音をまねながら、リスニング力もアップさせるという作戦です。
まずは、教材と同じ内容を読むことから始めましょう。ネイティブ・スピーカーとの違いがわかるようになるはず。
また、英語の日記をつけるように、今日の出来事を英語で吹き込めば、発信力につながります。自分の興味のある内容で構いません。1分程度、吹き込みましょう。興味のある内容ならば、話すこともいろいろあるはず。表現方法が豊富になれば、日頃のちょっとした会話にも役立てることができるでしょう。
<取材対象者プロフィール>
佐々木富恵
アルク英会話事業部ESACチーム(ESAC人材育成トレーナー)。学生時代、海外に行きたいという思いからESSサークルに入り、英語学習を本格的にはじめる。現在は、ESACというアルクが認定する英語学習のアドバイザー資格取得のサポートをしている。