同コンテストは、前身の「NHK漫才コンクール」に始まり、57年の歴史を誇る若手お笑い芸人の登竜門。爆笑問題、ブラックマヨネーズ、友近など多くのお笑いスターを輩出している。今年度の大会には演芸部門に287組がエントリーし、予選会を勝ち抜いた8組が本選へと駒を進めた。
演芸部門の本選は、今年度から導入されたトーナメント形式で行われ、8組の出場者がA、Bの2ブロックに分かれて激突。Aブロックではウーマンラッシュアワー、ビーフケーキ、THE GEESE、ジグザグジギーが、Bブロックでは学天即、スーパーマラドーナ、アルコ&ピース、ロビンソンズが渾身のネタで火花を散らし、それぞれのブロックから勝ち上がったビーフケーキ、学天即が決勝戦へと進んだ。
ビーフケーキと学天即はともに2005年にデビュー。大阪の劇場・5upよしもとでともに力を磨いてきた2組の"同期対決"となった。先攻のビーフケーキは斬新な設定が持ち味のコントで、後攻の学天即は正統派のしゃべくり漫才で勝負。正反対の個性をぶつけ合う熾烈な戦いの結果、学天即が大賞を勝ち取った。
学天即はこれまで数々の賞レースに出場し、「NHK上方漫才コンテスト」、「ytv漫才新人賞」では準優勝も獲得しているが、頂点の優勝を手にするのは初のこと。四条は「これまでずっと2位やったんですけど……このトロフィー持った感じ、もうたまりませんわ!」と初めて手にした優勝トロフィーの感触に感激。奥田も「トロフィーを持つって、こんなに気持ちいいもんなんですね。うれしいです。ネタ合わせをいっぱいやってよかったです!」と喜びを爆発させた。
大賞の賞金は50万円。その使い途を聞かれると、四条は「今、主食がホンマに“もやし”なので」と苦しい経済事情? を告白。「ちょっと生活水準を上げたいです。お鍋のいい材料を買いたい(笑)」とまずは食費に注ぎ込むというリアルな用途を明かしていた。なお、この本選の模様は18日、NHK総合テレビにて放送される(深夜0:10~)。