ルノー・ジャポンはこのほど、ルノー・スポールが開発したハイパワーエンジンを搭載する新型「ルーテシア ルノー・スポール」を発売した。通常モデルの「シャシー スポール」と、よりハイチューンのサスペンションを採用した「シャシー カップ」が用意される。
同モデルに搭載されるエンジンは、ルノーのスポーツモデルやレーシングカーの開発・製造を行うルノー・スポールによってチューンされた直列4気筒直噴ターボ。排気量は1.6リットルながら、最高出力200PSを発揮する。このエンジンには、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コートという、F1レースで培われた技術が採用されている。
組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチの6速EDC。シフトレバーやステアリングコラムに取り付けられたチタン製のパドルで操作でき、マニュアルモードでブレーキを踏みながら左パドルを引き続けると、複数段のシフトダウンを一度に行える「マルチシフトダウン」機能も搭載する。
サスペンションにも最新技術が搭載されている。フロントダンパーに採用された「ハイドリック コンプレッション コントロール」(HCC)は、メインダンパーのハウジング内部にバンプストップラバーの機能を持つセカンダリダンパーを組み込んだもの。ラリーで培われた技術を応用したもので、グリップ限界を高め、乗り心地もよくなるという。
通常の「シャシー スポール」に加えて、スプリングレートを前輪で27%、後輪で20%高めた「シャシー カップ」も用意される。ステアリングのギア比も高められ、サーキットで真価を発揮する仕様となった。価格は、「ルーテシア ルノー・スポール シャシースポール」が299万円、「ルーテシア ルノー・スポール シャシーカップ」が309万円。