JR四国はこのほど、土讃線高知~土佐山田間を運転する一部のワンマン列車で運賃を誤表示していた件について、正式に発表した。
誤表示を行った列車は、山田西町~布師田間に乗入れを行う土佐くろしお鉄道の車両(1日あたり上下各2本)。土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)開業時の2002年7月1日から今年10月10日までの11年3カ月間にわたり、山田西町~布師田間の運賃表示を260円と誤って表示していた。正当な運賃は210円。ただし、260円を収受していたのは車内で運賃を支払った場合のみ。定期券・自動券売機、または車掌からきっぷを購入した場合には正規の210円となっていたとのこと。
誤表示が判明したのは10月9日。JR四国が実施する2014年春の消費税改訂にともなう事前の確認作業をしていた土佐くろしお鉄道の社員が、現在の運賃に誤りがあることを発見した。誤表示の原因は、阿佐線開業時の運賃表示器のデータ確認が不十分であったためだという。JR四国はこの件への対応として、周辺駅にお詫びと案内を掲出するとともに、利用客から申し出があった場合には利用日と利用区間等を確認の上、差額を返却するとしている。